かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

やっと春の兆し。

2013-02-27 | 気ままなる日々の記録

 今日の予想最高気温が15°とか。昨日の最高が5°でしたから、ホットしています。昨夜の気象情報では午前6時ごろまで雨で、8時頃にはお日様マークでしたが、チョットお日様が朝寝坊。10時ごろ雨が止んでカメラを持って庭に出ました。もう寒さはありません。

 

 最初にカメラを向けたのが畑の「菜の花」、渥美半島で咲き誇っている「なの花」と種類が違っていますが、摘み菜の“おしたし”が美味しい品種です。と申しますのも買ってきた種の名前を忘れてしまった「まぬけ」ぶりで、お恥ずかしい限りです。

その横がブロッコリー。今までに沢山収穫させて頂きましたが、最近の「日足の長さ」のせいで、わき芽からどんどん花芽を出してくれます。料理長を拝命してから時々ブロッコリーを収穫して、「うすあじの小鉢料理」挑戦してきましたが、いつも“ゆですぎ”や“炒めすぎ”で、失敗続き。近々に再挑戦します。

   

  庭に戻って撮ったのが紅白の葉ボタン。ここでは“水滴のキャッチ”に挑戦しましたが、出来は60点といったところでしょうか。左の葉ボタン(白)にもチャンと水滴が付いていて人間の目にはよく見えますが、写真にするとこのありさま。プロのカメラマンならきっと上手く撮影するだろうにと思いながらも、人間の目の素晴らしさに感動しきり。

 最後が「枝垂れ紅梅」です。開花は数日中と思われます。
 昨日まで、寒さにかこつけて家に閉じこもり、それでも近所の白山社(氏神様)から発見された「29枚の棟札」を、何とか小冊子にまとめて記録に残そうという仕事を、師匠とともに悪戦苦闘。私の担当分を何とか「目鼻と付けた」ところです。
 いよいよ3月、キイウイのの棚作りや生け垣の移植などなど庭仕事・畑仕事・棟札仕事と忙しくなりそうです。


かわずの書棚

2013-02-17 | 気ままなる日々の記録

 連日の寒波。
 その上、配偶者が体調を崩し料理長を拝命。献立は普通食と病院食で、今まで書店で時間をつぶしていた食材調達のスーパーでもカートを押して丹念に探索している。治療は隔日の点滴で、医院までの「お抱え運転手」も兼務。医院駐車場での待ち時間はおおむね1時間。
 かくして、本業の庭仕事は暫し休業で、代って“うたた寝つき乱読業”に精を出しています。

 以下に2~3冊について読後感を書きます。 まずは朝井リョウ著『何者』。ご存じ2012年下期の直木賞受賞作です。筆者は1989年生まれで早稲田大学卒、現在会社員で23歳。直木賞受賞式の後は編集者や文芸部記者と二次会へ出かけるのが慣例なのに、彼は受賞後の挨拶で「会社の仕事はきちんとしながら、なお執筆も続けたいので、毎朝4時起床で机に向かっています。従って今日も早々に帰らせていただきます」と述べたそうで、そこに新しい風を感じないわけにはいかない。このニュースに私は好感を持ちました。

  この小説の登場人物は、東京の大学に学ぶ学生たちで、いわゆる「就活」を始めた三年生だ。この作品を通して私たちの世代は初めて“現代の就職戦線”を垣間見ることができるのだが、そこにあるものはゾッとするような荒涼たる荒野のような気がします。
 ネットで応募する会社を探し、合同説明会や会社訪問にも足しげく通い、エントリー・シートと呼ばれる応募用紙をメールで送り、これが一次審査にも使われ、続いてネットで「常識テスト」を受ける。人気のある職種だと数名の募集に、北は北海道から南は沖縄まで数千名の学生が応募してきます。ネットを使っての「常識テスト」でも友人の協力を得て即答していった方が高得点となるが、会社の方も「友人の協力を得る」ことは公認で、“優秀な友人が多い”と評価してくれるといいます。これらの難関を突破してやっと「学力テスト」となるわけですが、300人も入る会場にすし詰めで、5時間ぐらいぶっ通し。筆記試験は英・数・国が一般的ですが(専門のテストは後日)最後に「クリエイティブ・テスト」というのがあって、たとえば数行の詩が書いてあって「この詩の続きを書きなさい」とか、短い文章を示して「この文章は、いわゆる起承転結の起です。承・転・結を書きなさい」とか、「言葉を使わず、自分を表現しなさい」であったりするといいます。この後「専門の試験」とか「一般面接」「部長面接」と続くようです。

 30社くらい落ちるのは当たり前。合格者のみに連絡があるという期日に何の連絡も入らず、どの時点で易しそうな会社に切り替えるか、一体自分は何がしたいのか、と悩み、友人との会話にも今まで経験したことなない空気が流れ出す様子が描かれます。一年休学してアメリカの大学に入り、数単位を取って帰国したことをエントリー・シートにどんなトーンで書くか悩む女子学生に、就活の暗い影を見ました。
 ヒト・モノ・カネが気軽に国境を超える時代の「就活」とはこれしかないのか。それにしても“フツー”の人間にはあまりにも非人間的な扱いではないのか、と考えさせられてしまいました。

 

次に『女ことばと日本語』。
 
「応援してくれて……」「全然OKです。」「鳥肌が立ちました。素敵でした。」などなど。
最近の若い人の言葉にイライラする私です。当然「応援して下さって」「全然ダメです」「鳥肌が立ちました。二度と見たくありません」と言うべきです。
 ところが、言葉が時代によって、あるいは政治的要請によって、目まぐるしく変わってきたということがこの新書によって思い知らされました。
 明治維新後、「国民国家建設」を目指した政府でしたが、一番厄介な問題が“共通の日本語”どのように生み出し育てるか、という問題でした。何しろ薩摩の人と会津の人が東京で逢っても、決して会話は成立しなかったからです。その上、東京言葉(江戸弁)も、地域・身分・職業によって異なり、書生言葉が生まれると、世代間でも意思疎通を欠くほだだったと云います。

 苦労の末、学校教育を通して「標準語」を習得させます。そのとき問題になるのが「女ことば」でした。実は「女ことば」も実態がなかったといいます。京女の言葉か、浅草の女将の言葉か、地方の農家ではほとんど男と同じ言葉が使われたいた地域もありました。
 
 結果的に「女ことば」を定着させたのは「翻訳家」で、欧米の小説を日本語に訳すとき、例えば、イギリスの良家のお嬢様の会話を、どのような日本語にするか、試行錯誤の上作っていったといいます。その翻訳小説がよく読まれれば、そこで使われた話し方が若い人々の口に乗ります。年寄りが、そうした言葉を嫌いますが、勝負は目に見えていました。

 「女子学生」と「女学生」の違いも面白いと思いましたし、女学生の「てよだわ言葉」も面白い。一読をお薦めします。 

 

 最後に「abさんご」。史上最高齢75歳第148回芥川賞受賞作。最初に書店で手にしたときは「読みづらい!」ということでパス。ところが、書評をいろいろ目にすると「声を出して読むと実にいい味わいがある」とか「感性の新しい表現」だとかなんとかあって、また本屋に出かけら「売り切れで、入荷の見通しがない」とのこと。こうなると、欲しくなって、入荷したら電話をくれるように頼んで、やっと手にしました。
 しかし、今、途中で読むのを休んでいます。後日読もうという気はありますが、今のところ手が伸びません。私の感性が乏しいからかもしれませんが、私にはあまりにも読みづらいです。読み方のご教授をお願いします。

 

 (だらだらした文章ばかりで失礼しました)


プラムの剪定と石灰硫黄合剤の散布を終わりました。

2013-02-03 | 気ままなる日々の記録

 1月23日のブログでご報告申し上げた「新方針にもとずくプラムの剪定」を終わり、ふくろみ病対策としての石灰硫黄合剤の散布を終わりました。

     

 我が家には4本のプラムがあります。右がNO3で左がNO4です。ご覧のとおり、左はまだ幼木(4年目)で、今年やっと実をつけてくれるかどうかというところです。新剪定方針を「逆さ傘(さかさがさ)方式」と名付けました。完成までには後2年は必要と思っています。

 石灰硫黄合剤の散布については「マイッタマイッタ事件」が2件起きました。第一は、この合剤の希釈率(薄める倍率)についてです。念のためネットで調べてみると、あるHPでは20倍としていますのに、他のHPでは120倍としているなど、バラバラ。私が購入した薬剤には「すもも→ふくろみ病→140倍」となっています。20倍と140倍では開きが大きすぎます。これには「マイッタマイッタ」と悩みました。昨年までは薬品の壺に書いてある倍率(120)を使っていましたが、実は効果が疑われる展開でした。

 そこで、ネットのHPを隅から隅まで丁寧に読み、何処が出したHPかも勘案、「20倍、ただし散布は大寒から遅くても2月10日まで」という“散布時期指定”という説明を信じて20倍を採用しました。(ちなみに、下の写真の箱には散布時期の指定はなく140倍となっていました)

 昨年の残りの薬剤は有効期限が切れていましたから、新たに購入。20倍だから500mlを2本かなあ、と思ってお店に出かけましたら、何と10ℓ入りの段ボール箱しか売っていませんでした。10ℓが1,300円でしたから、500mlだと75円となって確かに商売にならないか、と思い、1ℓビンが10本入っていると思い買ってきました。  

 ところが段ボールの中には10ℓのビニール袋が入っていて、取り出し口はご覧の通りのキャップ。これには「マイッタマイッタ」です。物置場を引っ掻き回して「手動灯油給油器」(波型状の袋部分を握ったり放したりする)を見つけ、近くの花屋さんで「計量カップ」を買ってきて20倍の散布剤を作りました。ここから先は、楽しい作業で、ナショナル電動噴霧器でたっぷり散布。今春はふくろみ病ゼロを確信しています。(薬害が出て“ふくろみ病はやっつけたが花芽もゼロ”とならないように、これから神仏に祈ります)