かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

農業の機械化。

2018-05-31 | 気ままなる日々の記録

  寒がりの僕もようやく「寒い!」と云わなくてもよい季節になった。その所為もあって、家内に車いすを押してもらって近隣の農道を散歩する機会も多くなった。ここ大口町は、数年前政府が行った農地整理を見事にやってのけ、田圃にしても1筆が大きく給水用の用水と排水用の用水が別々になっていている。全ての農作業が年間計画の通りにできるよう給水も排水も行われている。稲の大敵である害虫も消毒で一網打尽にころすことができる。勿論農作業も機械化が進み30年ほど前のアメリカのようになっている。

 しかし、筆者はこれをすべて進歩と思わない。我が国の農家には、明治時代から「人様に迷惑を掛けない」という道徳が徹底していて、あぜ道の草は刈る、農道は綺麗に箒で掃くということが常識になっていて、稲を山盛りに積んだリヤカーを引いていつも通れた。

 ところが、今は、耕運機が車輪に付けてきた泥が農道のあちこちに落ちていて、リヤカーを引いては通れないし僕の様な車椅子も通れない。現代の農家の人は明治時代の農民のように、この道を通る人の事を考えていない。 

 農家の機械化が進み農家は豊かになったようだが、昔の農民にあった優しい心が失われた。昔僕は人々が豊かになれば優しい心の人が多くなると信じていたが、現実は逆で、豊かになったら自分勝手になって他人の事なんか少しも考えないようになった。本当に難しい問題だ。アメリカは殆どが豊かな家庭だが例の黒人差別問題は一向に改善していない。我が国の「働きかた改革にしても税制改革にしてもよほどよく考えて取り組まないと、改革どころか、取り返しのつかない改悪になることがある。

 こうした問題を考えているのは「社会学」でしょうか。最近の日本の政治をみていると、軽薄な経済学を振り回しての主張が多いように思えるが、ドウにも心配でならない。

 特に野党の皆さんの猛勉強を期待します。シツレイシマシタ。《ダイヤ・ドラゴン))

  

                                                   耕運機とさぎ

     


加湿器

2018-05-20 | 気ままなる日々の記録

  最近二日間蒸し暑い日が続いた。館内に居ても湿気が肌にまとわりつくようで、エレベーターに乗り合わせた人びと全部が「暑いですね」と口にした。まだ、5月中旬だから、例年なら爽やかさを感ずる季節なのだが、梅雨が始まったような錯覚に陥った。そして、之だけ蒸し暑いのだから、加湿器を必要とする日は来ないだろうと、確信して片づけることにした。

 今年買ったこの加湿器はほんとうに、わがままだった。最初の加湿器は水を5リットルも貯められるもので、取り扱いが困難だった。其れで二つ目は容量の少ない部屋の割には小さめの物を探した。デザインもコンパクトでスッキリした2リットル入りの加湿器が見つかった。

 最初の1か月間くらい、順調に作動し気持ちよく過ごしていたが、突然スイッチが度々切れてしまうはめになった。コンセントの位置を変えたり栓の締め具合をきつくしたり水の量を加減したりしても、どうしてもだめだった。

 思い余って販売店に電話しようと段ボール箱の中を見たら印刷物が出てきた。印刷物には「お客様へ」と題してミネラルの多い地方では次のことをしてください。と云う文面だった。「クエン酸を水300CCに15グラム解いて掃除をすること」 それをしたら、うまくいった。しかし、1週間後又事件が起きた。こんどは、水蒸気が全然出なくなってしまったのだ。歯ブラシでヒーター部分を掃除してなんとか元通りになったが、来年のことは分からない。

 そして本日やっと不安な気持ちと一緒に段ボールに仕舞った。(E)

 

  

  

               トラブルの多い加湿器


時代の変化

2018-05-06 | 気ままなる日々の記録

  筆者は1936年生まれだが、「右脳視床下部内出血による左半身不随」という病に侵され救急車に載せられ市内の病院に運ばれたが、やがてその病院の紹介により「住宅型有料老人ホームに転院を勧められ此処へ移ってきた。その時の理由は、ここのほうが、リハビリが充実しているから、というもので、あった。

 確かにここは、月・水・金とリハビリがあり、20歳台後半の女性理学療法士が40分間運動機能回復訓練をしてくれる。彼女たちは真面目で教科書通りと云うか、いかにもにも訓練らしく、辛くて面白くもないことを、もう一回もう一回とやらせてくれます。僕はもう嫌になりもっと楽しいリハビリを考えてくれ、と云っても聞く耳を持っていない。僕は「オリンピックの選手になるつもりはないよ」とか、「もう日本人男性の平均寿命を生きたから決して長生きを望んでいないよ」というのだけれど、なかなか理解してくれない。

 一切をお断りしてこの施設から追い出されても困るから泣く泣く緊要なリハビリをやっている。日本人特有の「生悪拙」がここでもかおをだしているようだ。折角の介護保険もここでは患者の人生観を無視して運用されているようだ。

 繰り言はこのくらいにして、心を入れ替え、2階へ行って自主トレをしてくることもある。この施設でリハビリに励む患者さんとも顔なじみになり僕が自主的にリハビリに行くと「明日は晴天にしたいから、自主トレは止めてくれ。」と声を掛けてくれる人も増えた。こんなとき僕は笑って、「悪かった。悪かった。」と謝り。すぐにリハビリを止めている。

   

                  大きくなった梅の実。