今日は大晦日、この施設のお風呂は大混雑、私は火・木・土がお風呂の日で、年末も予定通りと聞いていたのでいつもの時間に出かけたら、大混雑でした。聞けば年末年始はお客が多かったり、おでかけのよていがあったりで、家で介護ができない患者さんが、ショートステイと云う形でこの施設に預けられ、そうした人たちもゆっくりとお風呂に入って戴くということでお風呂が大混雑になっているのだそうだ。
専用の車いすで浴槽へ入る人を座浴と呼び、専用のベッドで入浴する人を寝浴と云っている。重症の寝浴の方は褥瘡もひどく、入浴前に全部のガーゼ交換が行われる。今までのガーゼをはがすときは随分痛いようで患者さんの悲鳴がよく聞こえる。入浴が終わると褥瘡部の消毒と新しいガーゼに替えその時、薬の塗布もなされ、これも痛そう。患者さんも大変だ。病気は殆どが脳梗塞や脳溢血のようで、脊椎を痛めた人は褥瘡ができるほどではないようだ。
患者さんの悲鳴を聞きながら思うのだが、介護も大変、患者さんも大変、寝たっきりで2~3年長生きした所でだれもが一度は死を迎えるわけで、発病の段階で重い後遺症が残りそうなときは延命治療はやめて、安楽死も大切な医療だという考え方を普及させたい。
現在の平均寿命から考えて、70歳を超えた人の発病は安楽死ありの医療にしたらどうだろう。長生きしたい人は60歳代で健康診断や健康のための生活習慣の確立に努力し家族にも迷惑を掛けないようになるのではないか、と思い提案します。
ところで今日混雑したお風呂で「全然ゴメイン」と云われキョトンとし「すみません、全然ゴメンって、どういう意味ですか?」と聞いてしまった。パートの主婦のおばさんたちだ。「今、全然を付けるのがここで流行ってしまって、全然ゴメンなんて日本語ないですよね、ワハハハ」とお笑いされてしまった。ご機嫌を悪くしないようにいろいろお聞きしたところによると「全然OKです」といういいかたや「全然大丈夫」とよく言うのだそうだ。おばさんたち女学生気分で誰かがナウい言い方をするとすぐに皆が真似て大笑いをするのだそうだ。どうやら全然は100%と云うような感じで強調の副詞として使われているようだ。「それにしても、日本語は難しいですねえ~」とおっしゃっていた。(T)