かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

白銀の伊吹山、しばし見惚れる。

2012-01-24 | 気ままなる日々の記録

 3.5本(1本はまだ子ども)のプラムの剪定を終えて、晴天の日を待っていました。一昨年から悩まされているフクロミ病駆除のために薬剤散布がしたいためです。昨夜気象情報を見て決行と決め、朝から準備に入りました。数日前買い求めておいた薬剤の封を切り、説明書をよく読むと、「難あり」という気がしてきました。と言いますのも、お目当ての薬剤がなくてお店の人の勧めるままに別の商品を買ってきたのですが、どうも買い求めた薬剤はフクロミ病には効果がないような気がしてきたのです。箱の外の説明文では良さそううに思えたのですが……。そこで急遽定番の「石灰硫黄合剤」に切り替え、これを買いに出かけました。

 帰り、北西の彼方に、神々しくクッキリと輝く白銀の伊吹山! いてもたってもいられずカメラを取ってビュー・ポイント(木曽川堤)へ直行。

     

 腕が悪いか、カメラが悪いか、写真はよくありませんが、実際の風景は最高で、しばし見惚れていました。仕事を途中で放り投げて、河原に一人佇(たたず)む。これまた酔興なことですが、でも「ありがたいことだ!」という心境です。

 帰って作業開始。5リットル用ガソリン・タンクを日当たりのよい場所に置いておいたのがよくて、エンジンをすぐにかかり、作業は順調に進みました。

      

 プラムの剪定は、柿に比べてたくさん枝を残しています。プラムの開花は桜のようにビッシリで、すべての花が実を結ぶ訳ではなく、その上「自主摘果」ともいうべき能力で、条件の揃わない実は小さなときにすぐ黄色くなって落ちてしまいます。だから多めに枝を残してもよいという判断です。石灰硫黄合剤をたっぷりとかけました。強力な味方は混合ガソリンでエンジンを駆動する噴霧器です。我が家には、人力、電力、エンジン力の3種類の噴霧器があります。

 この噴霧器を購入するにあたって一番注意したのが「クラウンのトランクに載るか」ということ。仕様書から縦・横・高さのサイズを調べ、同じ大きさの直方体をつくり、出し入れを実験したのち購入しました。


ソルダムの剪定に入りました。

2012-01-18 | 気ままなる日々の記録

 先週は連日晴天に恵まれましたが、気温が上がらず寒い日が続きました。そんな中、15日早朝にお隣のお婆さん(94歳)がお亡くなりになりました。この家は私の家の「本家」で、江戸時代の中期、私の7代前の先祖がこの家の分家として独立したことが分かっています。現在は“親戚付き合い”をしていませんが、同じ「講組」の同じ班の一員として16日の通夜、17日の葬儀で「受付」を担当しました。一方で、いよいよ「白山社平成大修理」の奉賛金募金活動も始まり、主だった家に協力依頼に出かけたりして忙しい日々でした。

 そんな中でも、庭仕事はボチボチ進めています。

 剪定を終えた我が家の柿(富有)の木です。しかし、最近、剪定を終えた師匠の柿畑を見て衝撃を受けました。残された枝数が私の柿の木の半分以下だからです。私も近日中に再度剪定をするつもりです。

 2本目の柿の剪定に入る前に、その木の下の整理をしました。手抜きをして放ってあったソテツが葉を伸ばし、脚立も立たないほどになっていたからです。ソテツの葉には棘があります。注意して作業をしましたが5~6回はチクリとやられました。(昔、漬けもの用に使っていた甕は、アート・オブジェのつもりです。如何ですか?)

    

 右側が今日剪定を終わった「ソルダム」、左側がまだ剪定が終わっていない「大石早生」(いずれもプラム)です。こうして見ると、どちらもまだ剪定が終わっていないように見えますが、終わった方は約30%の枝を切り落としています。プラムの方は、2~3年前から「フクロミ病」との戦いが始まっています。果樹の剪定はあとプラムが3本、キイウイが2本と柿が1本です。

 もう一つ、仕事を残しています。近くの集落にあるお社(やしろ)の石垣に、家紋のようなものを彫り込んだ石がはめ込まれているのですが、その意味が今では誰も分からなくなっているので、その意味の調査・研究・解明の仕事です。師匠と共同調査のかたちになっていますが、私は主として文献調査を担当していて、明治時代の「神社政策」(これが二転三転して各村のお宮さまを混迷の淵に投げ込んでいます)を調べています。

 今、読んでいる本が岩波新書(黄色版)の『神々の明治維新』。これが面白いのですが、なかなか読み終わりません。鶴舞図書館でその他の資料も集めて来ましたが、整理できていません。頑張らなければ……。


悩んだ末、また一本木を切りました。

2012-01-09 | 気ままなる日々の記録

 元日の夕方、娘夫妻が「お年始」に来てくれて一泊。雑談のテーマは多岐にわたり、収集が付かないほどでしたが、どの話題も興味深く示唆に富んでいました。その話題の一つに、我が家の自慢の柿が、去年と今年、続けて9月の末に葉が落ちてしまい、実が大きくならないばかりか追熟も進まないのだが、どうしてだろう、というものがありました。私は、害虫の異常発生が原因と思いこんでいて、どんな薬剤の散布がいいか聞きたかったのだが、娘たちは、他の原因についても考え、9月末の害虫説には乗りにくい感じでした。

 「体力不足で、木が自ら葉を落としている可能性もあるが、根元付近の環境変化は?」という質問にドキッとしました。4年前、根元付近にコンクリートを張ったからです。

 写真中央の黒い幹が自慢の柿の木(富有)ですが、その手前のコンクリートは最近敷き詰めたものです。古い門扉が壊れたので、新しいものにしたときこの部分をコンクリートにしてしまいました。これが軽率でした。植物の根は常に呼吸しているそうで、コンクリートを張られると窒息してしまうそうです。9月末の落葉の原因が根の窒息によると断定できた訳ではありませんが、私にはいつの間にか“そうに違いない!”と思えてきて、柿に申し訳ないことをしたという気持ちで一杯になっていました。柿の隣の白い幹の樹は鳥の落し物から育った雑木で、このあたりの土を独占支配している感じです。そこでこの樹を切り倒し、この付近を“畑のような素敵な土”してやらねばならないと決心したわけです。

 小刻みに切り落とし、丁寧に作業を進めました。切った樹木の根が土に帰ってくれるまでに2~3年はかかるかもしれません。この後、土を掘り起こし、石を拾い、溝を掘って藁を入れ、醗酵鶏糞をたっぷり載せ、さらに落ち葉も梳き込んで、水をかけてから土を被せました。

 春までにいい土になることを信じ、更に折を見て化成肥料を入れたり、腐葉土を入れたりして今までのお詫びにしたいと思っています。来年の柿の出来栄えが待ち遠しいです。

 夜間は随分寒くなりましたが、その分、月が煌々と冴えて奇麗です。昼間、剪定作業を終えた柿(この柿が根元をいい土にしようとしている富有)の剪定の出来栄えを、月明かりの中で確かめていますと、何時の間にか柿のことを忘れて、荘厳な大自然の営みの神々しいまでの美しさに、身も心も溶かされて、消え行ってしまう心地さえ致します。

 


スズメバチの家(巣)の中を観察する。

2012-01-06 | 気ままなる日々の記録

 正月2日の午前、里帰りしていた娘夫婦に手伝ってもらって生垣にかけられたスズメバチの巣を確保、ていねいに外郭を壊して中を観察することにしました。こんなことをやろうと言いだしたのは家内で、中の様子を写真にとって東京の孫(小2男子と年少さん女子)に見せてやろうという魂胆です。なお、このハチの巣については12月6日のブログでも紹介しています。

 見れば見るほど見事な出来栄えで、みな感嘆。成虫4匹ほどが仮死状態で巣を護っていましたが、アースを使って天国へ旅立ってもらいました。(二段目と三段目の間に茶色い頭が見えているのもその一匹)

 話題は最下段の小さな階層に集中。これは住宅難を解消するための増築中E棟(上からA棟、B棟としました)で、栄養豊富な食糧がどんどん運ばれていたころ、女王蜂さんがどんどん産卵するので、急ピッチで工事が進められていたものと思われます。そこで生まれる疑問は、横に広がるE棟が、すぐにぶつかる外壁をどうするかという問題です。婿がいうには「間違いなく“スクラップ&ビルド”でしょう」とのこと。建物が近くに迫った外壁部分はドンドン壊し、薄くなった外壁は外へ向かって補強する。そのうえ廃材は再利用。噛み砕いた木部を唾液で練り、それを薄く伸ばして板状にするのです。

 働きバチの集団で、指揮・監督を担当していると思われるハチは見つかっていません。つまり“指示待ちバチ”はいないということで、これは驚くべき能力です。現場に来て、作業状況を見ると、自分はそこで今何をすべきかがパット分かる働きバチ君に脱帽です。

 上の写真は、E棟が隠れるほど倒して、いわば巣の下から見上げるような視線で写したものです。整然と並んだ六角形。この六角形の蓋がなくなっているのは、これが「巣だった跡」だということのようです。外壁の貝殻状のモザイク模様も見事です。

 写真を貼り付け、孫用の便箋をつくるのは私で、家内がいそいそと文章を書きます。


明けましておめでとうございます。

2012-01-01 | 気ままなる日々の記録

 震災・津波・原発事故と、言語に絶する三重苦に苦しむ一年であったことを思うと、とても「おめでとう!」とは言えない迎春ではないだろうか、という意見が昨年の暮れあちこちで聞かれました。私もそうした気持ちは痛いほど分かりますが、やはり「おめでとう!」と言います。原発事故は明らかに人災ですから、話は少し複雑ですが、時には牙をむく“移ろい”も含めて、移ろいゆく大自然の中に身を置き、暦の節目を迎えたことに賀意を表したいのです。

 昨夜11時45分に家を出て鎮守の森へ初詣に出かけました。昨年は、みるみる積もる大雪で風も強く参詣者も少なかったことをよく覚えていますが、今年は晴天に恵まれ、拝殿の前には参詣者による長蛇の列ができていました。大勢の方々に新年のご挨拶をし「奉賛金募金にご協力を!」とお願いしました。

 12月30日、予定通り最後の松の剪定が終わりました。この松には29日と30日の二日間を要しましたが、この二日は思いのほか来客が多く、そのつど木を降りましたが、お客さんに「気をつけてちょうよ」とか「降りんでもええわ。ここえ置いとくで」と心配をおかけしました。出来栄えは例の如く自画自賛、自己採点95点といったところです。

 自己採点がチョット低いのは、二本目の剪定で85点。やはり足場の悪さが粗い剪定にしてしまっています。来年は更に工夫しなければなりません。

 今年の「冬仕事」は順調な滑り出しで、1月4日ごろから柿の剪定、プラムの剪定と消毒、庭の灌木(キンモクセイなど)やキイウイの剪定と進みます。柿の木は3本、プラムは4本、キイウイの剪定は昨秋に見つけた岐阜の「キイウイの里」へ出かけて技を盗む計画です。