鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2351回】 自分のアイデアや考えが正しいわけではない、という謙虚さを持つ

2017年06月07日 | 住宅コンサルタントとして
人間、60歳を超えて、しかもそれまでの仕事において数多くの成功をおさめてくると、
いつしか自分のアイデアや考え、判断が正しい、と思い込んでしまう方が多いなぁ、と感じます。

そしてある提案を受けたり、事例を見たりした際に
多面的に分析せず、自分のこれまでの成功体験に照らして一面的に判断してしまう・・・。

自分の意見が正解であり、そうではない考えは受け入れない。

だからお客様や市場のニーズからピントがずれてしまった決定をして、
結局何をやっても成果が出ない、というケースがかなりあるなぁ、とも感じています。

「自分は過去、自分の判断を信じてやってきて成功した」
という過去の成功体験は、現在においては完全に産業廃棄物なのかもしれません。


こういう歳の重ね方をしないためには、

「自分のアイデアや考えが正しい訳ではない」
「自分はこう思うけど、違う見方もあるよな」

というように、謙虚さを持つことです。

私自身、ある提案をクライアント様にする際、もちろんうまくいくという確信があり、
更にそこに至るまでしっかりと調べて分析した上で提案する訳ですが、
結局、ビジネスの成否を決めるのは、お客様なのです。

どれだけ調査をしても、仮説しか出せないのが現実。

だから自分の提案を受け入れていただけなくとも、
クライアント様の意見の方がお客様の本音に近い、と感じれば、
自分の意見を採用されなくとも全然OKだと思っています。

家内の意見。
クライアント様の経営者やスタッフさんの意見。
テレビなどを見ていて、トーク番組でいろんなことを話している方の考え。

いろんな意見を否定しない。

正解は一つではない。

こうした柔軟性と謙虚さを歳を重ねても持ち続けたいと思っています。

そして自分よりもはるかに若い方が、気軽に意見を言って下さるような、
そんなオッサンになれれば、と思っています。
コメント
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