鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4201回】 自分たちの力に合った戦略を選択する必要性

2022年07月01日 | 住宅コンサルタントとして

成功している企業から学ばせていただくことは、

メチャメチャ重要です。

 

そして素晴らしい部分は、

積極的に真似をさせていただくことも重要です。

 

ただ、ここで気を付けなくてはならないことがあります。

 

自分たちが真似をさせていただこうと思っている会社と、

自分たちとのさまざまな点での差を把握し、

自分たちでも消化できるレベルかどうかを

経営者が把握する、ということが重要なのです。

 

もしくは、FCVC本部なんかも同じですが、

加盟店にあることを提案するときに、

その加盟店が提案内容を消化できるかどうかを

しっかりと見切った上で提案することが大切です。

 

もちろん、何が何でも

クリアしなければならない分野に関しては、

相手のレベルを考えずにやり切る提案をすべきですが、

現状、その会社の課題を解決するのに、

何点かの手法があるとすれば、

その会社の能力や体質に合っているやり方を

提案すべきなのです。

 

例えば、住宅購入相談窓口や、

住宅系ユーチューバーで

家を検討している人のリストを集め、

それを自分の加盟店に1件5万円で

情報を売っている方がいます。

 

このサービスを採用すべきかどうかについては、

私自身、その会社の組織の大きさ、

それから営業スタッフのキャリア、対競合力を見て、

提案すべきかどうかを決定します。

 

名簿をもらって営業する、というのは、

ファンになっていただいていないお客様を

初回から対応することになり、

こちら側に相当営業力が無ければ、

歩留まりが悪くなります。

 

更にガチガチに競合企業がついてくる訳ですから、

なお更こちらに営業力が必要なのです。

 

それらの力を有しているクライアント様には、

そうした名簿紹介系を活用することを提案しますが、

あまり営業力が無い会社であったり、

営業さんの数が少なかったり、

営業さんの業務範囲が大きいクライアント様には、

弊社としては名簿紹介の制度をおススメしません。

 

提案する側も、提案を受ける側も、

自分たちの力に相応した内容でなければ、

うまくいかない確率が高まることを

理解しておく必要があるでしょう。

 

でもまあ、これはものすごく繊細な問題で、

マニュアル化、言語化できる内容ではなく、

本能というか、感覚で判断しなければならないのですが・・・。

コメント
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