商売で重要なのは、
「お客様は今、何を求めているか?」
「どういう商品・サービスであれば、購入を検討していただけるか?」
ということを常に考え、
そういう商品やサービスを開発したり、
改善を繰り返していくことです。
頭では誰しも理解できることなのですが、
では実際に住宅業界において、
それを実践できている会社はどれくらいの比率なのかな、
と個人的に思っています。
建築畑をバリバリ歩いてきた方や
こだわりが強すぎる経営者や設計に多いのが、
自分が好きなデザイン・テイストでモデルハウスを建てたり、
商品化したりすること。
たまたま今、家を建てようとしている方の好みと
自分の好みが合っていれば、
集客や受注の成果につながるのです。
それは、素晴らしいことです。
でもお客様の嗜好は、常に変化するのです。
たまたま自分の好みがある時代のお客様のそれと一致し、
そこで成功体験を得た経営者・設計士は
お客様の嗜好が変わると、その変化についていけないのです。
その昔、島田紳助さんが若手芸人さんに
お笑いの授業をされました。
その中でXとYについてお話されています。
Xとは、自分の強み・特徴。
Yとは世の中の変化。
自分の強み・特徴を時代の変化に合わせ、
少しずつ変えていくことが長く売れるコツである、
と紳助さんはその授業でおっしゃっています。
たまたまXが時代のニーズと合い、爆発的に売れるのが一発屋の芸人。
でも一発屋さんは、長くは売れ続けないですよね?
このXとYの法則は、住宅業界にも思いっきり当てはまります。
住宅業界におけるYを予測し、
そのYに合わせて自社のXを進化させていくことが
皆さんの会社はできているでしょうか?