経験も十分ある。
人柄も悪くない。
でも、営業マンとしてお客様から選ばれない。
そういう営業マンに共通するのは、
とにかく基本ができていない、ということです。
先日、実力に対して結果が合わない、
不調気味の営業さんに駅まで送っていただいたのですが、
その方の車が、とにかく汚かったのです。
おそらく机の上も整理されていないでしょう。
こういう営業マンは、
自分自身が相手の目にどう映っているのか、
ということが全く気にならないのです。
だから自分の本能のままに行動してしまうのですね。
お客様や周囲の方からどう見られているのか、
ということに関心が無いのです。
個人的に思うのは、
売れ続けている営業マンというのは、
とにかく自分がどういう行動、どういう発言をすれば、
周囲の方が気持ちよくなれるのか、ということを
考えて仕事をされているような気がします。
清潔感があり、言葉遣いや所作も美しい。
車や机がいつもきれい。
相手の話を聴く際、うなずき上手で、相手を気持ちよくさせる。
時間と約束を守る。
本をよく読み、小さな努力を積み重ねる。
などなど。
本当は、それほど清潔でないかもしれませんが、
自分が不潔だと周囲の方を不快にさせる。
だから常に清潔感を心掛けているのかもしれません。
本当は整理整頓が苦手なのかもしれない。
本当は時間にルーズなのかもしれない。
でも、周囲の方に気持ちよくなってもらいたいので、
自分を変える努力をやり続けるのが、売れ続ける人です。
これが、売れない人だと。
「俺、整理整頓が苦手なんです」
「俺、時間にルーズなんですよ」
と自分のことしか考えないのです。
基本とは、すなわち、相手の方に対する思いやり、やさしさなのです。