Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

知ること と つながること

2019年09月16日 20時35分54秒 | 日記

みなさん3連休いかがお過ごしでしょうか。

私は今日、発達が気になる子への『生活動作の教え方』『読み書き指導』のセミナーに行ってきました!発達段階を踏まえたアプローチや生活の中で取り組めること等いろいろな視点を学ぶことができ、連休最終日、とても充実した気持ちになれました。「まだまだ知らないことがある」と改めて学び続けなきゃ!と思ったところです。

 

さて、私は以前、保護者向けに「知ることとつながること」を軸にお話しをさせていただく機会がありました。この二つの視点は保護者にとっても、私たち教員にとっても大事だと思っています。

一人ひとりの子どもを知ること(実態把握)はもちろん、私たち自身が色々な視点や手法などを知っていること、引き出しをたくさん持っていることは大事だと思っています。そして知るために研修に行く。私はさまざまな研修を通して、いろいろな方と出会い、つながることができました。まさかこのチーム埼玉のスタッフに加入し、ブログを書くようになるとは全く思ってもいませんでしたが…

素敵な出会いに感謝です。

そんなことを思うと、チーム埼玉の学習会は、いろんなことを知れる、学べる、そしてつながれる!

「だから行くのか(笑)!」と手前味噌ですが、今、思っているところです。

 

105日の学習会の申し込みが始まっています。今回は、ABA(応用行動分析)に基づくポジティブな行動支援について学びます。きっと新たな学びがあるはず!

みなさんお誘いあわせの上、ぜひご参加くださいませ!

 

北村


次回学習会について

2019年07月31日 10時56分09秒 | 日記

やっと夏らしくなってきましたね。暑いです。

 

先日自閉症トレーニングセミナー2019が無事に終わりました。

毎年とても刺激をもらい、勉強になります。

チーフ三年目になりますが、きっとチーフが一番学ぶことが多いんじゃないかな?と思っています。

「誰のための支援か」

忘れてはいけないことですね。このやり方好きじゃないな~とか私はこれで行くとか。もちろん専門もありますし、たくさんの手法があります。でも大事なのは支援者の都合(好き嫌い)で支援の方向を決めるのではなく、本人が何が分かりやすいかという根底が一番大事ですね。

 

さて、次回学習会ですが、日程等が決まりました

10月5日(土)13:00~

場所 さいたま新都心 withyouさいたま セミナー室1,2

講師 星槎大学 三田地 真実先生

「応用行動分析について」(仮)

 

です。具体的な内容はここから詰めていきますが、今回は応用行動分析学について学んでいこうと思います。

行動はなぜ起きるのか?何によって持続したり無くなったりするのか。

 

ぜひ、ご参加ください。

 

村浦

 

 

 


次回学習会日程変更について

2019年06月22日 09時22分38秒 | 日記

お久しぶりです。

梅雨ですね。学期末も近付き(三期制)忙しくなってきているところでしょうか。

そういえばオリンピックチケット抽選結果も出ましたね。皆さんどうでしたか?

 

先日、本校の放課後学習会に狭山の北村先生をお呼びしました。環境整備の視点の話をたくさんしていただきました。環境整備は学ぶ上でそのスタートラインをどう整えるかというとても大切な視点だと思っています。個人でやっているものや、学校単位でやってるもの、色々な紹介をして頂きました。自分自身もまだまだ足らないなぁ〜と改めて思ったところです。

 

「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」

早く行きたければ一人でいけ、遠くまで行きたければみんなで行け

 

アフリカの諺です。久里浜の専門研修の際に長尾彰先生の講義(チームビルディング)で教えていただいた言葉です。とても大切なことだなと肝に銘じています。

遠くに行きたいなぁ〜と思う反面、どうすればいいんだろうとも思うことがよくあります。遠くに進んでるように見えて1人で走ってないかな?とか。

まだまだ、色々と足らないなぁと常々思います。

 

さて、次回学習会なのですが、施設の抽選が全て落選してしまい、9月に開催することができなくなりました。次回については再度調整しますので、追って連絡をします。

よろしくお願いします。

 

村浦


人間ってすごいなー

2019年05月26日 03時51分01秒 | 日記

だいーぶ日が経ってしまいましたが、5/11にチーム埼玉学習会、川間先生のご講演は大盛況のうちに終わりました。埼玉だけでなく、遠くは福島から90名近くの方々が参加してくれました!

午前中は発達の道すじをたっぷり学びました。初期の感覚から視覚を使っていく過程だから教材の提示の仕方は姿勢保持を意識するけど、目や手を使っていくと姿勢も伴ってくるなどなど、発達の道すじをたどりながら、「なぜ」や「どうやって」を具体的に学ぶことができました。

かの有名なピアジェが最初に論文を書いたのは8歳のときそんな話を聞いたのは初めてでしたね。あーっというまの時間でした!

私も姪っ子ちゃんが今生後6カ月です。川間先生の自分の手を見るのは、手を使う準備をしているそんなお話を聞いたあとから、姪っ子ちゃんの行動の一つ一つが大切なことなんだとすごく感動しています。

人間ってすごいなー。そんな発達を支える仕事を自分はしているんだな。と思うとやりがいと責任も感じました。

 

午後の教科学習に関しては、歴史的な流れも含めて教えていただきました。お話を聞きながら、「この子は、教科指導は難しい」これはもう言えないなー。と感じてしまいました。発達1歳過ぎから教科指導が始まる。どんな子どもたちにも系統的に教科指導をしていかなければと引き締まる思いでした。各段階の目標や内容に沿ってチェックしていくことで、実態把握にも活用できるなど、指導要領をいかに活用して授業づくりをしていくべきかのヒントをたくさんいただきました。

評価についても、主体的に学習に取り組む態度だけが良い評価になることはありえないなど、ここでは説明しきれないけれど、そういうことか‼️という発見と学びの連続で刺激的な時間となりました。

勉強したことそのままにしたらダメですねー。学んだ知識技能を考えて、、表現してよりよい実践につなげていきたいなぁ。

岡田


特別支援教育の教科書

2019年05月09日 17時11分17秒 | 日記

皆さんは、小学校、中学校、高校と、学校で授業を受けてきた時、教科書を使っていましたよね?

小学校1年生の簡単な教科書から、少しずつ難しくなっていき、いろいろな知識が身につき、いろいろなことができるようになっていく、あの、教科書です。

一方、特別支援学校でも教科書を活用していますが、知的障害や重度重複障害の児童生徒が使う教科書は、皆さんが使ってきた教科書と同じような教科書でしょうか?

 

一般学校の教科書は、本当、うまい具合に段階的になっていますよね。

これは、教科書会社が勝手に段階を設けているのではありません。

我が国の教育に関する指針である「学習指導要領」に沿って作成されているのです。

小学校、中学校、高校では、、、

教科書を使うことで、自ずと「学習指導要領」に沿った授業に成り得るです。

 

では、知的障害や重度重複障害の児童生徒には、どうしたらいいのでしょうか?

目の前の子どもたちの実態や教育的ニーズから授業を作る…というのはもちろんですが、それだけでいいのでしょうか?

やはり、公教育を行う上で、理解・活用しなければならないのは、、、

そう、「学習指導要領」なのです。

特別支援学校では、、、

「学習指導要領」を理解して授業を行う必要があるのです。

 

 

今回の学習指導要領の改定では、これまでの障害児教育独自の路線から大きく変わり、通常教育との系統性を持ったものへと大変身しました。

今までと大きく路線が変わったことに加え、ボリュームも一気に増したことで、「どっから学んだらいいんだ…」と、頭を抱えている人も多いのではないでしょうか?

 

そこで、今回の学習会は、本当、オススメなのです!

今回の講師の川間先生には、昨年も本学習会でお話をいただいていたのですが、「わかりやすい」「もっと聞きたい」と大反響だったのです。

前回参加された方も、初めての方も、きっと「きてよかった!」と感じると思います。

現在、過去最高の参加人数、3ケタに迫る勢いで申し込みが入っております。!

また、学習会後の懇親会も、過去最高の人数になる勢いです!

たくさんの皆さんに申し込んでいただいていますが、今回の会場には、まだ定員の余裕があります。

せっかくの機会なので、ご近所お誘い合わせの上、ご参加くださいませ!

(宮前)

 

 

 


特別支援教育の専門性

2019年04月21日 10時42分10秒 | 日記

タイトルにした特別支援教育の専門性と聞いて何を思い浮かべますか?

これは、ある調査官の先生の講義を受けたときにワークです。

とても良いワークだったので校内の学習会でも行いました。

「個別のニーズにこたえられるように支援計画を考えられること」「身体の動きを見れる力」「チームティーチングの活用」「障害の理解」「見立ての力(アセスメント力)」等たくさんのご意見が出ました。

 

皆さんはどのようなことを思い浮かべるのでしょうか。

僕も実際にこのワークを受けたときに色々と書き連ねました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてワークのあと調査官の先生が言った「みなさんが書いたものはどれもとても大事な力です。ただ、学習指導要領はどうでしょうか?専門性ですよね。」という言葉に衝撃を受けました。思いつかなかった自分が恥ずかしくなりました・・・

特別支援教育では様々な分野の知識が重要になってきますが、教育である以上学習指導要領は専門性であることに間違いないですよね。

さて、次回5月11日(土)の学習会の申し込みが始まっています。前回大好評だった筑波大学の川間先生をお呼びしてのチーム埼玉初の午前から通しでの講師の先生の学習会です。内容は新学習指導要領と宇佐川理論についてです。

まだお席ありますので、気になるかたは是非チェックを!

 

村浦


次回(5.11)学習会

2019年03月28日 00時58分00秒 | 日記

5月11日(土)10:00~17:00(受付9:30~)

浦和コミュニティーセンター第15集会室(定員132名)JR浦和駅東口徒歩1分

講師:筑波大学大学院教授 川間健之介先生

内容:新学習指導要領におけるこれからの授業づくりについて

移行期間を経て完全実施を迎えるにあたり,何をどうすればよいのか,考える学習機会となればと思います。

毎日の授業には根拠がなくてなりません。その根拠は学習指導要領であり,それに準拠した各学校の教育課程ということになります。もちろん,個別の指導計画の目標達成のための指導手続きにもなります。1時間も子供たちの時間を無駄にしてはいけないのです。説明責任も含め,PDCAサイクルを軸とした日々の授業実践をしていくことが基本なのです。

この大前提を踏まえ,次回学習会では,新学習指導要領に基づいた具体的な教育実践について学び合うことができる学習機会になればと思っています。

研修をすることは教育公務員としての教員の義務なので,公的なものではないですが,是非ともこの機会をご活用いただければと思います。

次回学習会は,とても貴重な学習機会となること間違いないです。積極的に参加されることを期待しております。

(畠山)


最後の夕練

2019年03月01日 23時57分11秒 | 日記

本日,今年度最後の夕練でした。

来週以降は成績作成等年度末事務処理で多忙極めるので毎年自粛しています。

今回は発達の道すじにおける言語理解と言語表出など,ことばの発達に関する内容でした。

話題は発展して,視覚記憶や聴覚記憶にも及びました。

自立活動の授業を実践していく上で,発達の道すじの理解は必要不可欠であり,その勉強をしないまま自立活動の指導をしていることは,無免許運転で公道を走っているようなものだと思っています。

無免許運転が無いよう,免許取得のための自立活動に関する研修の必要性を感じています。

もちろん,免許更新のための発達の学び直しの研修も必要です。

多忙感の中,「研修なんていらない」「研修さえなければ」という声も聞こえてくることもありますが・・・。

そのような状況の中でも,自主的な有志学習会「夕練」(ほぼ毎週金曜日勤務時間後の60分1本勝負)に参加してくれる先生方に感謝感謝です。

畠山


さくらあんぱん

2019年02月26日 21時36分01秒 | 日記

埼玉県立特別支援学校さいたま桜高等学園がコンビニのLAWSONと共同開発した菓子パンもっちりとした さくらあんぱんが本日から関東近県?埼玉県内??全国???で発売されました。

自分も今日,食べてみましたが求肥がこしあんを包み込んでいてとってももっちりとしておいしかったです!

この企画に参加した生徒たちは,とても誇らしいでしょうね。

作業学習を通して働く意義を学ぶ際に,産業界とも連携して,社会に参画していること,貢献していることを実感をもって学ぶことができる学習機会,とても大切な学びだと思います。

この取組(win-winプロジェクト)を先駆けとして,これからもどんどん増えていくことを願うばかりです。

是非,食べてみてくださいね。

          (畠山)

 


一貫性と系統性

2019年02月20日 18時55分55秒 | 日記

 学年末は,この一年間の学習面や生活面における児童生徒の成長と教師としての指導・支援の成果及び課題についてまとめをし,これらの情報を次年度に引き継ぐ準備をする大切な時期です。今回は,この「引継ぎ」についてお話ししたいと思います。

 特別支援学校の目的(学校教育法第72条)は,幼稚園,小学校,中学校,高校と同等の教育を施すこと,そして障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることです。小学部入学から高等部卒業までの12年間をかけてこれらの目的を達成するための教育計画が教育課程であり,毎日の授業となります(小学部・中学部・高等部における発達の時期の特徴を踏まえ,この時期に身につけたい力を考え,児童生徒一人一人の自立と社会参加を目指しています)。これらの教育活動を行う上で大切なことは「一貫性と系統性」であると考えています。一貫性とは指導方針や指導方法がブレないこと。系統性とは指導課題が適切に積み重なっていくことです。特に自立活動に関しては,一年間で達成可能な指導目標ばかりではないので,「一貫性と系統性」に基づく指導が重要となります。特別支援教育においては,数年間というスパンで取り組むことが児童生徒の発達をより効果的に促すこととなります。しかし残念なことに「引継ぎ」の際にこの「一貫性と系統性」が軽視されリセットされてしまうことが散見されます。

 そこで「一貫性と系統性」を重要視して確実に引継ぎが行われるようにするために,「個別の指導計画」が平成11年の学習指導要領の改訂の際に示され,本県においても平成15年に「個別の指導計画作成の手引き」が発刊されました。そして平成21年の学習指導要領改訂において,小・中学校の特別支援学級や通級による指導も含め,特別支援教育を受けるすべての児童生徒に作成・活用されることとなりました。障害特性を含め個々の児童生徒の実態は異なります。その一人一人の自立と社会参加を考えた指導計画が「教育支援プランA・B(個別の教育支援計画・個別の指導計画)」となります。

 できれば,福祉課や放課後等デイサービス(障害児通所支援事業所)で作成される「個別支援計画」とも連携・協働して一人一人の児童生徒の実態や目標,指導・支援の方法など,共通理解のもと,取り組むことが望ましく,そうすることにより効率的で効果的な計画となると思います。

 個別の教育支援計画及び個別の指導計画,個別支援計画の活用については,時間的経過を伴う「縦のつながり」と,関係機関同士の連携を促進させる「横のつながり」を意識しながら,指導方針や指導手続きを統一し(一貫性),一年間かけて積み上げてきた力がその次の年に更に積み上がるように(系統性),学習を積み重ねていくことがとても大切だと考えます。  (畠山)