今回の学習指導要領の改訂は本当に大きな改訂となりました。私たち特別支援教育に携わる者がしなければならい事は,いつの時代も変わらず「学力保障」です(不易)。
障害のある児童生徒にとっての学力とは,生きて働く「知識及び技能」の習得,その習得した「知識・技能」を活用して未知の状況にも対応できる「思考力,判断力,表現力等」の育成,将来にわたり学び続ける「学びに向かう力,人間性等」の涵養なのだと思います。障害があるとしても将来の社会的自立,職業的自立に向けた「生きる力」を18歳までに学校で「何を」「どのように」学び,身に付けていくのか,ということだと考えています。そのために教師として何が求められているのかを考えて,学習指導要領改訂のこの大きな波に乗り遅れることが無いように,全力で準備していきたいと思います。知らなかったことが分かるようになること,できなかったことができるようになること,それら「知識・技能」を習得し,さらに工夫するようになって自信をもって勉強に向かう子ども達の姿をたくさん見ていると,もっといい授業を作りたい!作っていかなければ!って思いますよね。
そのためには,より教育効果が高い指導の形態及び指導体制,授業づくりの構築が必要であり,なんでも集団でという考え方ではなく,実態差を考慮して,一人一人の実態に応じた丁寧な授業づくり,個別の指導計画等を踏まえた授業づくりの工夫が求められると思います。教員の都合ではなく,子どもを主体とした授業づくりの考え方がベースとなるように。特に国語や算数・数学は,集団で授業を行うよりも個々の実態把握に基づいて,個別の指導計画を踏まえて個別学習で授業をした方がより教育効果が高いと考えています。学習指導要領の目標及び内容を踏まえ,授業づくりの根拠であることが説明できるように教育課程が編成され,毎日の授業づくりが行われていくよう努めていきたいと思っています。もちろん,集団で授業をした方がより教育的効果が大きいと考えられる場合もあります。そういう場合には,教科横断的な考えのもと,活動に国語的な内容,算数・数学的な内容を取り入れて授業展開をしていくことが大切だと思います。
子ども達の学力を保障するために,自立活動の下支えのもと,各教科の目標及び内容をどのように習得・育成・涵養できるのか,その方法として教育課程の編成や指導形態の選択等を検討していければと思います。
より豊かな生活の構築を目指して,今しなければならないこと,子ども達の時間を大事にしながら身に付けたい力が身に付くような教育活動がどこの学校においても確実に保障されるようになることを願いつつ,自分に何ができるのか,精いっぱい努力していきたいと思っています。(畠山)
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