長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

花泉

2009-01-11 07:01:21 | Weblog
昨日は、夕方新婚さんいらっしゃい、みたいに天真庵に
かかわりの深い新婚さんが二組きた。
ひとくみは、いつものようにカウンターにすわり、
お互いに「いつもの」と阿吽の呼吸で目配りをした。
ので、いつもの「文膳」が始まった。

最初に、「花泉」のにごりをあけた。南会津の銘酒。
ここの一口万「ひとろまん」という無濾過の酒があるけど、
これは筆舌が及ばないくらいに、美味い。

昨日は珍事があった。中国人がカウンターに座って
「初めて蕎麦を食べます」というので、ざる蕎麦を出した。
うちの蕎麦は、久保さんの絵志野の四方皿に笊をのせ、そこに
蕎麦を盛るスタイル。その盛った蕎麦に、蕎麦猪口のつけ汁を
かけて、食べようとしたのだ。中国4千年のDNAが、そうさせたの
だろう。

そういえば、パリの「YEN」という店で料理長をやっている長屋君が
、昨年帰国したときにそんなことをいっていた。
「パリジェンヌは、よく笊の上に汁をかけるんですよ」。
でもあちらの店は、テーブルの上に直接笊をおくので、テーブル
が汚れるらしい。
食文化というものは、長い時間をかけて育まれていくものだ。