昨日は「古典華道入門」の勉強会。
先生は栃木から、生徒さんも静岡あたりからあまたこられる。
お茶やお花を今どきやる人は「奇人」が多い。人間の目から見ると奇人
ではあるけど、自然の視線で見ると実に個性的でおもしろい人たちが多い。
昨日は、華道ができる以前、床の間などの発展につき、花の生け方も進歩していった話
の中で、「くばり」など、いわゆる「花をどうとめるか」といういう「花留め」についての話が実に
おもしろかった。くばりは、たとえば草木でつくる場合もあるし、竹を削って井筒にする場合もある。
水仙を井筒のくばりにして生けると、部屋中が凛然とした空気に包まれる。
天真庵の中にも、いろいろ花を投げ入れる。個人的に「生ける」よりも「入れる」という所作のほうが性に合って
いるので、ねこやん(ねこの花器)や、窓際にある農具の上においた蕎麦猪口には、石ころを入れて花留めに
している。よく古道具屋で見かけるかにさんや、かめさんも水盤の「花留め」として使われてきたものだ。
会の途中、「nusumigui」の主人がふらっと遊びにきた。先週オープンした小村井(おむらい)のショップ。
名前の由来は「盗み喰い」。名前を漢字で書くと、ただぐいみたいな罪悪を感じるけど、肩肘張って
フレンチ、の対岸にある「台所でおふくろのつくった肉じゃがをぬすみ喰い」といった感じ。名前から「食堂」
と間違えることが多いらしいが、ちゃう。「nusumigui」で検索してみると、素敵な世界が広がる。
昨日は「オープンに関していろいろ尽力いただいたおかえし」といって、手作りの素敵なものをプレゼント
された。原始的ぶつぶつ交換が最高の「つながり」だと思うけど、ほんとうにそこに「手作り」のものが
はいると、こころまで繋がってくる。吾以外皆師ではないけど、いろいろな人に学ぶこと多し。日々是道場。
今日の夜は「スケッチの会」(そば会付き3000円)
庭に「ほととぎす」の花がたくさん咲いている。今日はこれを飾って、モデルにしてもらおうか?
咲かざれば 咲くまで待とう ほととぎす