長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

読み書き・論語

2016-08-29 07:33:08 | Weblog

寺子屋の定番メニュー。

名刺が新しくなった。外国人のお客さんが多くなったので、少し英語を入れた。

といっても、寒山拾得の絵に、「kanzan」「jyuttoku」といれただけ。

今日は「順受の会」だ。21年目になる「論語の会」。今は詩経をやっている。

ホワイトボードに書いていると、「ジュンアイの会ってなんですか?」と聞かれることが多く、

名刺に書いていても、「これなんですか?」と聞かれることが多い。

ので名刺には「論語の会」とした。ぼくの名刺には寒山が描かれていて、かみさんのには「拾得」

が描かれていたけど、いっしょでないと説明がむずかしいので、「寒山拾得」の絵を表にのせた。

池袋時代に天真庵にくる人は、寒山拾得の絵の中で、英語や論語や酒を飲む、というのがならわしだったので、

みんな知っていたけど、今はいろいろな人が、いろいろな縁で、とまりぎにつかの間おじゃまする、みたいなことが日常

なので、少し工夫をしてみた。

月曜日の朝は「卵かけごはん」。これから出陣。夜は「論語の会」

明日は盆休みの代休。

金曜日が「ダメ中」ことダメから始める中国語。

 


押上の名店コネルが緞帳を下ろす

2016-08-28 08:25:19 | Weblog

ここのところはっきりしない天気が続く。

先週に続き、火曜水曜木曜と三連休をとり、東京を抜け出し

田舎にいこうと計画をしているのだが、こんどの台風はてごわそうだ。

昨日は、コネルのまいかさん、りょうくんが、引っ越しそばを手繰りにこられた。

つちこねーるのまいかさんは、「ねんど教室」をながきに渡ってやってくれ、

まいこ先生もその縁で、「ダメ中」を始めることになったし、「福の会」の福田

先生も、こねるで出会わなかったらら、たぶん一生あうことがなかった(町ですれ違ったらら、

こわくて、端によけそうな人。向うも同じこと考えたらしいから、人は自分のことをわからない動物であるらしい)

と思う。

りょうくんの仕事の都合で仙台にいくことにあいなった。昨日蕎麦を手繰り、そのまま東京駅に向かい、

杜の都に向けて旅立っていった。仙台といえば、織田流煎茶道の拠点だったところで、家元は今でも

東京と仙台を往復しながら、煎茶道の指導に忙しい。お茶の盛んなところでもある。

「いたるところに青山あり」だ。あおやま、ではないよ、せいざん。仙台にアオヤマはないよ?

今日は日曜日なので16時閉店。昨日は閉店まじかに、いろいろな奇人さんの常連さんたちが、

そばとそば前を楽しみにこられ、こちらも、歌舞伎や神社や旅の話で楽しませてもらった。

明日は「卵かけごはん」  夜は「順受の会」

金曜日が「ダメ中」

土曜日が「シャンソン」です。


粗大ごみにならぬよう・・・

2016-08-27 08:55:02 | Weblog

今日も朝から微妙な天気。

天気予報もなかなかむずかしいけど、この界隈の人は

スカイツリーが雲で見えなくなったら、そろそろ雨だ、と大かたの人は思うらしい。

今朝は蕎麦を打った後に、スカイツリーのてっぺんが、浮雲急をつげる感じがただよって

きたので、いそいで家にもどると、粗大ごみが門前に鎮座していた。三味線を入れる家具?

近所のおばあちゃんに譲りうけたものだが、ほかに利用不可なので、粗大ごみになった。

昨日はお店の方では、美濃賀茂のおかあさんにいただいた「梅ぼしを作る甕」と「梅酒をつくる瓶」

を洗って、しまった。しまう場所に、古いコップや灰皿などがあったので、近所のカフェにさしあげた。

いろいろなものが、使ってくれる人のところへ、バトンタッチされ命が紡がれていく物語は、

小池知事が申すまでもなく「もったいない」という気持ちを払拭されて、気持ちがいい。

もうすぐ夏が終わる。「花器の夏季セール」がそろそろ店じまい。秋は「酒器の秋季セール」にしよう。

自然によりそいながら、四季のうつろいを感じながら生きていく、というのが自然でいい。

みんみんぜみたちの鳴き声も、そろそろ夏のおしまいを感じさせるような寂寥感がただよってきた。

9月もいろいろなイベントが目白おしあげ。

スケジュール)

3日(土)弾き語りシャンソン ライブ

演奏:・上原英里(ヴォーカル&ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲・付き)

 

10(土)お肌と体と心の相談室ワーックショップ

元気パワーのフェイシャルエステ 元気スティック付き

17時開始 ¥3,000(蕎麦.珈琲付き)

 

17日(土) ボサノヴァライブ 秋の光

演奏:山本ひかり(歌・ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

22日(木)小鼓体験教室

講師:望月朴清(邦楽囃子方)

17時~・19時~ 各8名限定 ¥3,000(蕎麦.珈琲付き)

 


ふち子がいっぱい

2016-08-26 08:12:38 | Weblog

岐阜とか名古屋とかいうところは、喫茶店文化が盛んで、モーニング

の充実度は日本一だと思う。最近はコメダ珈琲も全国区になり、一時期一世を風靡した

ボクシングのカメダを凌駕している。

如庵にいく前に、近くの「豆腐カフェ」で、ランチをした。カウンターの後ろに棚があり、いろいろな

珈琲カップが並んでいて、そのカップに、今流行りのフィギア?の「ふち子」がいっぱい飾ってあった。

ビキニ姿あり、スイカを食べてる子や、いろんなふち子さんが、百花繚乱。

ひゃうげもんの古田織部もびっくらぎゃうてん?しそうな「しつらえ」だった。

その朝にいった山の中にあるカフェは、山紫水明の眺めを借景に、ゆったりと一杯の深入り珈琲を

のませてくれるお店で、茶の文化が栄えた場所につながりを感じる場所だった。定年後に始められて7年目

というご主人との会話も、一期一会の妙を感じられるすばらしいところだ。

蕎麦を打つ時には、うちこを使う。寺子屋に集まる生徒を筆子という。そして今は「ふち子」。

今日の夜は「インヨガ」だ。

 


ほんまに国宝や

2016-08-25 10:23:48 | Weblog

月曜日は台風の影響があり、書の会をお休みにした。

そのまま車で、東京を脱出。中央道で岐阜までいってきた。

美濃は、焼き物の町で、陶芸家など知り合いも多く、よく遊び

にいくとこだが、美濃賀茂、というとこははじめていった。

空気も水もきれいで、野菜や果物もおいしく、お世話になった友人宅の二階から

見える夜景は「100万両の夜景」だった。おもてなしも、100万両。感謝。

犬山城にひさしぶりにいった。大学時代に、福岡の大学に通う友達が、可児市の女性

に惚れて、ぼくが京都でのっていおんぼろ車にのって、通った時期があり、

一度犬山城にきたことがある。十年一昔というけど、あれから40年になる。その後友達の

嫁さんになった人も、昨年天国に召された。こんどいくのが40年後だったら、もうきっとこの世にいないかもなんばん。

犬山城のそばに国宝の茶室「如庵」がある。織田流煎茶道の祖であり、有楽流の祖である

織田有楽が京都建仁寺の隠居場に立てた茶室。その後三井家に嫁ぎ、戦中は大磯に疎開し、

その後、有楽の故郷に帰ってきた。通り雨で庭の緑が、鳥の声と合唱を楽しんでいるようなところで、

お茶を一服させていただいた。400年以上昔、戦国の時代で、明日をも知れぬ毎日の中で、先人たちは、

「いまここ」に生かされている命に感謝しながら、その刹那の一服を楽しんでいた。

縁あって、織田流煎茶道を学び、かわいらしいくらいできのわるい弟子があまたお茶を学びにくるようになった。

お店の器やお茶の器は、久保さんに作ってもらっている。黄瀬戸・織部・志野がほとんどだが、みな美濃が源流である。

お抹茶を飲み干すと、たまりに「夢」という文字が見えた。

「そうだ、久保さんに織部ですすり茶椀をつくってもらおう」ととっさに思った。そして、来年から「梅をとりにくる」

と約束した美濃賀茂にて、すすり茶の「茶会」をやる夢ができた。さっそく久保さんに夢を語ろう、っと。

珈琲も蕎麦もお茶も、いい師にめぐり合いながら、無手勝手流なことをやっているけど、いろいろ道が

ついてきたように思う今日このごろ。毎日毎日が、一生である。今日というぼくの一生も、好日なり。

 


読み書きそろばんと論語

2016-08-22 07:24:24 | Weblog

今日は台風さんがやってくるそうで、東京は朝から雨。

いまのところ、庭に居る植物や池のメダカも、お湿りと涼を楽しんでいる様子。

今日は卵かけごはん。天真庵のHPにリンクしてある「暮らしの実験室・やさと農場」から

元気な卵と、野菜が届いているので、今朝の@「卵かけごはん」は、元気印の二重丸の日。

夏野菜がどっさり獲れたり、いただいたりすると、いつも「ハリハリ漬け」にする。

大根・人参・みょうが・胡瓜などを、適当にばったばった切って、だし汁に酢と、赤唐辛子を

細かく切って投げ入れ、タッパーの中にいれて、冷蔵庫に入れて冷やす。

できたら出汁は、自分でひいたほうがうまい。野菜も都会のスーパーなどに、うまそうに陳列された

ものより、「暮らしの実験室・やさと農場」みたいに、「ちゃん」とつくっている野菜がいい。

「都会の実験室」ではないけど、スーパーの野菜が冷蔵庫で腐るとき、腐る、というより、溶ける感じよね。

ちゃんと作ったやさいは、ミイラになるみたいに、しぼんでいく。梅なんかもそうやね。今年は40kくらい

を梅干しにしたので、そんな「ことわり」が少しわかった。梅干し作った時にできる「梅酢」の力のすごさ

も毎日体感中だ。来年は「梅林ガールズの会」ができる。元気な女子たちが、もっともっと元気になるに違いない。

お盆も休みなく働いたので、明日もお休みにして、火曜・水曜・木曜が連休させてください。

今日は「書をしよう会」

貞本先生の会社に、「梅林ガールズの会」を入れた新しい名刺をつくってもらった。

「21世紀の寺子屋」の筆子さんたちと新しい出会いがありますように・・・・感謝。


TQエステで、きれいになる月

2016-08-21 08:36:39 | Weblog

昨日はゆみちゃんが、「エステ」を二階でやる日だった。大奥よろしく

男子禁制になり、花になる人候補生が、二階にあがった。

夕方は「インヨガ」で、これまた、自分磨き上手の女子たちが集まった。

9月10日(土)の夕方6時から「TQセルフエステ」(ワークショップ)が始まる。

「TときめいてQキュン、のTQ技術を使ったセルフエステで、その後は自宅でも

磨けるような内容」らしい。楽しみだ。

事実、花の咲くエネルギーというのが、この宇宙には存在しているし、花のある人も

存在している。枯れた花を咲かせるのは難しいが、一輪の花を持ち続けるような

人生をおくる「気」は大事だ。世阿弥さまは、そんなこころを「不失花」(うせざるはな)

とのたまわれた。毎日毎日の「こころの置きどころ」の口伝書。

二階の床の間には「頼山陽」の軸をかけている。

ぼくたちが育った北九州の小学校では、運動会の騎馬戦のことを「川中島」

といった。運動会のむすびの一番、みたいなもので、最初に「鞭声粛々・・・」

が吟じられる。

「鞭声粛粛夜河を過る」。北九州で「川中島」?なんか妙だけど、この漢詩は頼山陽が作った

ものだから、たぶん当時の教育委員会のえらいさんの中に、頼さんの熱烈なファン

がいたに違いない。かの向田邦子さんは小さいころ、鞭声を「便声」と感違いして、

おなかをくだした武士が、がまんしながら夜河を渡る姿を連想して、この詩が吟じられる

とおなかをかかえて笑っていた、というのをエッセーで読んだことがある。

今日は「お花のお稽古」。詩吟もそうだけど、花やお茶の世界は、まこと奥が深く、

日本人の知恵の曼荼羅を遊泳しているような気分になる。

今日は日曜日なので16時で閉店。

明日の朝は「卵かけごはん」夜は「書の会」

火曜日・水曜日・木曜日は「お休み」です。


あの娘は目で殺す!?

2016-08-20 08:14:24 | Weblog

東京は朝から雨がふっておりまする。

庭のつわぶきや、やばねすすきが、雨露をたっぷりミストされ、

まるでエステをした後のように、みずみずしく見える。

昨年、近所のじいちゃんにもらった椿のさしきも、なんとなく背が伸びてきた。

昨日は、頼山陽の書簡を軸にしたものを飾った。鳩居堂宛てに、「甘酒の作り方」

を尋ねる内容。

頼山陽の住まいは山紫水明どころといって、加茂川のほとりに今でも残っている。

そこから鳩居堂まで、徒歩20分といったところか?

そのあたりのことをうたった頼の有名な詩がある。中学一年の時、福田先生が「これは起承転結が

わかりやすい詩だ」といって教えてくれた。

♪京都三条の糸屋の娘 姉は十八 娘は十五 諸国大名は弓矢で殺す糸屋の 娘は目で殺す

いつか、この軸をかけて、茶会でもやってみたいものだ。できたら、京都の三条の糸屋

の近くで、目で殺すような娘さんたちと、お茶を飲んだら素敵かもがわ。「・・・・・・・・・・・・・・・・」

今日は昼間は二階でエステ。夜も二階でインヨガ。

蕎麦屋の二階、というのは歴史が変わる時に必ず登場してきた場所でもある。

女子力をアップさせ、目力の殺傷能力もアップさせてほしいものだ。

明日は「お花のお稽古」 花のある人たちが、花をいけにくる。

月曜日の朝が「卵かけごはん」夜が「書をしよう会」

火曜日は「お休み」です。


♪坊さん 簪(かんざし)買うを見た

2016-08-19 08:34:23 | Weblog

昨日は休みだったけど、おんなかっぽれがあった。

かっぽれは二階でやっている。ぼくはその間、蕎麦会の準備をしながら

下にいる。昨日は朝からばんばん仕込みをやっていて、段取りがよく、ほぼ完ぺき

だったので、カウンターで酒を飲みながら、本を読んでいた。

「日本の性」のような本を板橋の古本屋で見つけ、昨日はそれを読んでいた。

もともと日本では「性」を神聖なものとしていて、神前結婚というのは、神の前で、

男と女が結ぶ姿を手向けにしていたらしいし、春画でモノを巨大に描くのも、変態主義

とかではなく、非日常というか、違う意味の神域のできごととして、崇拝していたことによるらしい。

春画展を見たご婦人が「フランスパンみたい」とのたまったらしいが、フランス人だって、「ぱんみたい」

な持ち主はいないだろう。「まら」というのも仏教が到来した影響に梵言かららしい。凡夫な小生には、

いろいろ目からうろこの本だった。そんなことをしていたら、二階から「深川」が流れてきた。ちょき舟にのって、

大川(隅田川)を渡り、坊さんたちが、女(時には、男)を買いにいくような曲だ。精進の世界に鎮座する坊さんのちんも

時々は精進落としをすることを迫られた。凡夫も坊さんも、♪みんなみんな生きているんだ 友達なんだ~

坊さんが簪を買う・・・昔から好きな女に簪を買う、をよしとしていたが、櫛(くし)は縁が切れるといって忌み嫌われて

いたみたいだ。

今日は「ダメ中」 だめから始める中国語。毎日いろいろな寺子屋をやっている。

寺子屋に集まる人たちのことを「筆子」といっていた。うちの筆子たちは、女子で美人が多い。

明日は「インヨガ」。筆子たちが、自分を磨いて、より美人になる。

余談ながら、花魁たちが、童貞の男といたすことを、「筆おろし」といって、縁起ものだったらしい。

スマホとかポケモンのおかげで、街中には「縁起もの」がいっぱいあふれている今日このごろ。


麦とろ丼 麦かれ丼

2016-08-16 08:08:25 | Weblog

八郷の「暮らしの実験室」の野菜と卵を堪能した「月曜日の朝は卵かけごはん」。

本屋に「もち麦ダイエット」なる本が積まれていたり、テレビで特集があったりして、全国的

に「もち麦」がフィーバーしたいる。天真庵では10年前から、コンサートの時の「そば雑炊」

に、四国の農家さんから調達しているもち麦を入れている。今年は収穫も悪く、注文も

多くなったので農家さんは困っている様子。そこで、お米にも「もち米」と「うるち米」

があるように、うるちさんの方もとるようにした。もうひとつ大人気の「黒豆茶」も同じ

とかろから入れている。天下無敵のふたつの農場から体にいいものが入る。

そばのメニューで、メニューにのせていないメニューに、「薬膳カレーそば」と「とろろそば」

がある。それらと、麦めしを合わせるとまた天下無敵の丼ごはんができる。

それらを新しいメニューにはないメニューに加えた。500円。ほぼブラジルと同じ値段

。ホボブラジルとセットにもできる。どちらも箸を使って食べる。麦とろ丼は問題ないが、

麦かれ丼は、最初は抵抗あるかもなんばん。昔、サントリーの戦略に「にほんばし作戦」

というのがあった。「日本の箸、つまり和食のところにウイスキーをどうやっていれるか?」

どんな時代もパイオニアは、常識の壁を越える。

今日はタイムドメイン。

明日の「おんなかっぽれ」は。こちらの都合で明後日木曜日になった。

浴衣といえば、先日Yさんが素敵な浴衣を着て、蕎麦を手繰りにきた。

もっていた団扇がエロっぽく、素敵だった。「新・吉原」と書いてあった。

浅草にお店があるらしい。どんな世界も、常識の壁を越える努力をしていておもしろい。