「どうして年末に第九をやるようになったのだろう」と、元気な友人がいった。
その日の午後、やまね組組長がきたので尋ねてみたら、「戦後四国のオーケストラに所属
していた外国のホルン奏者が、貧乏な楽団のために知恵をだして、年末にボーナスが入るようにと考えた」のが
今に至る、という説が有力らしいことがわかった。バレンタインとか、スウィートダイヤモンドとか、業界団体の悪知恵に比べると
ましな仕掛けだと思う。しかもシラーの詩「歓喜に寄す」を用いてカンタータ形式としたところが、不朽の名作にした由縁だ。
なにせ落語にも登場する。「やっつあんや~ そろそろベートーヴェンのダイクだな」「なつほど、おやじさん、弁当持ちのデイクね」
今日の夜は、連日大工仕事で疲れた音楽家たちが、楽器を持ってきてくれるらしい。
弁当ですませるのは悪いし、何かをこさえて、酒席の準備をしなくっちゃ。今年のN響の第九は連日満席御免状態だったとか。
暮れのおじさんギャグその弐。
昨日、ジャズピアニストの大石学さんから新しいCDが届いた。彼のソロアルバム。
前回は、「HERE NOW」。彼が天真庵のトイレに飾ってある南條さんの寒山拾得の絵に反応してつくった。
今回はまた禅ピアニスト?よろしくタイトルが「行雲流水」(こううんりゅうすい)。
手紙に「逆に読むと、うんこを水に流す、になりますね」と書いてあった。そろそろ悟りの境地か?ちゃんちゃん。
禅をした後は、脱糞の時のすっきりした気持ちになる、と、とある老師がおっしゃった。くさい話だけど、そんなものかもなんばん。