目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

陛下のお言葉

2016-08-11 | 日記
こんにちは。

今の所涼しくて秋の気配が濃くなって来た山里です。

今日も暑くなる予報が出ていますが、

二、三日前とはかなり陽気が変わってきました。




自然に囲まれてテレビもラジオもつけず、

ただ虫の音や風の音だけを聞く暮らしをしていると


他に興味が散る事も少ないのです。


そうすると意識は自然と


感覚を刺激する外界の方を向くようになるのでしょうね。


特に今日のように家人の留守に一人でいると


聞こえてくるのは蝉の音ばかり。


私にとっては至福の時間です。


さて、今日はこの間の天皇陛下のお言葉を聞いて感じた事を書きたいと思っています。


一人でいますから素直に自分の気持ちと向き合えるでしょう。


はっきり言ってついこの間まで

天皇陛下のお気持ちについて真剣に考えた事が有りませんでした。


天皇制という形が問題視されていたり、

また権力の象徴として陛下を仰ごうとしている人たちが居る事も、

知識としては知っていたけれど、

陛下ご自身のお気持ちに関しては申し訳有りませんが考えようとしていなかったのです。


形として天皇の在り方だけに目を向けた考えでした。


人間天皇としての陛下ご自身のお気持ちなど無視ですよ。

全く失礼な輩でした。


陛下の事をなんと思っていたのでしょう。


無知とは恐ろしい事ですね。


でも私のような国民はきっと多いんじゃないかしら。


国民が皆、陛下のお気持ちを知っていたらこの国の有り様は何処かしら違うものになっていたでしょう。


なんと云っても、陛下のお立場は「象徴天皇」です。


先日のお言葉で

「象徴天皇」で有る事の意味を日々考える暮らしであったと述べておられます。


常々ご自分の気持ちを発表する事は象徴天皇としてふさわしくない、

そうお考えになっていたからこそ、

数年前の東北大震災の時まで一度としてご自分のお気持ちを国民に話した事は有りませんでした。


この事だけでもすごいです。


現在、何百万の人がブログを使って自分の気持ちを世界に向かって発信していると思いますか?


どれほど多くの人が自分の気持ちを表明し

賛同を求めて日々書き続けている事でしょう。


しかし天皇陛下は絶対にブログを開設出来ません。


ご自分の意見を言う事は象徴天皇としてあるべき姿ではないからです。


それほどまでにご自分の立場を日々意識して考えて過ごされている事を、

国民は判っているでしょうか。


私は判っていませんでした。


ですからお話を聞いて

なんだか大変申し訳ない気持ちになってしまいました。


陛下は国民の毎日が安寧で平和である事を日々祷ってくださっています。


毎日ですよ。


それが象徴天皇の有るべき姿とお考えだからです。



陛下は

国民が

陛下の存在なんかすっかり忘れたり、

批難したり、

嫌悪したり、

例えば侮辱したりしたとしても


国民にどう思われるかなんて


そんな所に意識を置いていないのだと考えます。


象徴天皇は決して人気取りのスーパースターの地位ではありません。


国民がどう思い、何を感じようと、

陛下ご自身はご自分の立場を何一つ変える事は出来ないのですから。


たとえ国民に嫌われていたとしても

ご自分で退位する事も出来ないお立場だってことは、

今回の生前退位の件でよくお分かりでしょう。



この事をもし自分に当てはめて考えてみてくださいな。

大変な不自由じゃないでしょうか。


天皇陛下はご自身が望むとも望まぬとも、


その地位を自分でどうにかする自由を持たないのです。




純粋に人間的な面から考えると、非常に特異な世界に住む方々ですよね。



何はともあれ、

その個人としての自由を完璧なまでに剥奪された地位に生れついたからには、


幸福に生きる道はその職を全身全霊で全うするしか

他に道はない、


総物心ついたときから既にそんなお考えが育っていたのでしょう。

帝王学というものを授けられているようですからね。




天皇陛下に関する話をすれば即右翼。

左翼は天皇制に反対するもの。


そんな形骸化した概念が今でも人々の間に蔓延しています。



表面的な概念にとらわれて

いつまでたっても本質を見ようとしてこなかった国民の前で


どうしても聞いて欲しいご自分のお気持ちを発表なされたご様子に、

切羽詰まったご事情を感じました。


とにもかくにも、愛と感謝と同情がお言葉を聞いた私の感想です。


ゆっくりと、はっきりと語られるお言葉一つ一つの響きが、

慈愛のエネルギーを生み出していましたね。


上っ面だけじゃないんです。

心からのお言葉であったと思います。



また日本の天皇の特異な点の一つとしてあげられるのは、


天皇は祭司天皇であるという事です。


日本の歴史を振り返れば天皇制とは

陛下が国の為に祈りの儀式を執り行うシステムの事じゃないでしょうか。






たとえば天皇が崩御された時には

一年間喪に服する儀式があると仰ってましたね。

庶民には多分想像もできない謂れがあって、

それに則って神秘的な儀式を二千年以上続けているのが我が国日本なのです。


儀式を執り行う祭司としての天皇は実際世界でも稀な地位に有ると思います。


お気持ちの中で陛下は

陛下のお役目をずっと象徴天皇として続けて行かれる事を強く望んでおられました。


私にはそれが、

自分は権力のトップにはなりたくない、このまま象徴天皇で在りたいのだ、

主権はあくまでも国民である、





そう語られている気がしてならないのです。

現在、表だって不穏な発言をする公人が増えています。


国民の主権を剥奪し、基本的人権を廃止して、

平和主義も撤回しようとしていますが、

その時に天皇陛下のお立場は一体何処に有るのでしょうか?


天皇陛下は今のままのお立場を望んでおられます。

陛下の意に反して国政が行われる事になると、

陛下の身に多大な苦しみを与え有る事になるやもしれません。


この間の陛下のお言葉を聞いてから

私の心に芽生えた気持ちは、

私たちの為に平和を祷ってくださる陛下のために憲法を守りたいという事。

天皇を愛するが故に改憲反対です。


永遠に平和の為に祈りを捧げるだけの日々を過ごしていただきたいものでございます。


それであればこそ私たちは天皇陛下に日々感謝して暮らす事が出来るでしょう。



陛下はきっとこう考えて居られるはず。

「良きに計らえ、主権はいつも国民にあるのだぞ、忘れてはならぬ平和が一番じゃ」

そう言いながらご自分は国民の為に祈って下さるのです。


そこだけ見ると日本てどんだけ美しい国なんでしょう。


だからこそ国民がしっかりしてあげないとね。

美しい国のイメージも人それぞれ違うから言葉のトリックにも気をつけましょう。


またまた長文になりました。


読んでくださった方にはお礼申し上げます。


夜になっても蒸し暑さが残っています。

月は半分の大きさです。


明日も暑いかな。。。。。








































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