下手くそですが、上のポーチは自分が作ったものです。
確かこの布は半帯だったとおもいます。
タッグにした麻の葉模様は半襟でした。
この絹織物に惚れた理由は其のデザインの斬新さとデザインを表現するテクニック、
高度の技術を要する絹織物が
普段の生活の中に溢れていた時代の一品なのです。
アップにしてみるとよく分かるでしょう。
まるで勢揃いしたマッチ棒か、それとも大きな木が並んでいるのか、
まるで浮き上がっている様な3Dの世界が広がっているのです。
いつの時代に作られたものか知りませんが
これって凄い、と思いません?
もちろん今なら簡単に作れる技術なのかもしれませんが、
そんなのなかった時代のものだとしたら素晴らしいなって
夢を膨らませるのです。
何しろリサイクルショップで五百円ほどで購入した代物、
特別のものではありません。
帯の布を解体して広げてみたら分かったことがありました。
コレについて確か昔記事にしたことがあったかもしれません。
帯は半帯ですから幅が二十センチ弱、広げてみると
表面と裏面で微かに色が違うのです。
源布を見れば違いがわかるのですが、今は手元にありません。
なぜそうなのかと言えば、
おもて面は使用中日に当たったりしているので日焼けしているのです。
日焼けした面はいつも裏側だった面に比べ色がわずかに薄くなっています。
ですが、デザインの立体効果が発揮して
ポーチの裏表に使うと
其の差がなかなかすぐには分からないと来ているのです。
コレはちょっとパズルのようで面白いんじゃないでしょうか。
使い始めは全く気にならなかったのに、
しばらくしてあれ、こっち側と反対側って微妙に色が違わね〜?
なんて気がつくかもしれないし、
全く気がつかないかもしれません。
そのくらいの微妙差なんですよ。
私のよく行くリサイクルショップには着物のコーナーもあるから
行くと必ず覗きます。
すばらしい絹織物に出会ったりするので必見ですわ☆