澄んだ青空、光る雲、雪解けの音、
穏やかな冬の午後です。
先日、冬の山で遭難してお亡くなりになった方の事がニュースになっていましたね。
七十代の女性だったそうです。
その他二名の人とテントもなしに岩陰で寒さを凌いだと聞きました。
なんという夜だった事でしょう。
三方のその夜の心情を想像するだけで身が震えます。
三人は友達だったのでしょうか。
身を寄せ合い、励まし合い、支え合って命を繋いでいたはずです。
そんな時、遂に力尽きて一本の糸が切れたのです。
残された二人の悲しみは如何程深かったでしょう。
息を引き取った友のためにきっと二人静かに歌ったでしょう。
よく一緒に歌った山の歌。
七十を超えても冬山に登ろうとするなんて
きっと若い時からの山好きに違いないでしょうね。
息を引き取るその瞬間、彼女は幸せを感じていたんじゃ無いかしら。
山好きが山で友に抱かれながら逝く自分を幸せ者とおもっていたんじゃないかしら。
まるで小説の様なお話で、他人事ながら冥福を祈らずにはいられません。
残念ながら彼女は亡くなってしまったけれど、レスキューされた二人は
この経験を胸に深く刻んで余生を送る事でしょう。
彼女の最後の瞬間、
そこには愛があったと信じたい☆
生存していた二人には良くぞ生きて生還されました、と
拍手を送りましょう。
三人ともこんな事態になることなんて想像していなかったはずです。
そこが甘いと言われればそうかもしれません。
けれども健康な高齢者が果敢に挑む姿を、
お荷物の様に考える風潮には辟易します。
愛のない人が増えてるな☆
それ止めよ☆