チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「濱地健三郎の幽(かくれ)たる事件簿」 有栖川有栖

2023-05-19 20:00:00 | 2023 読書
「濱地健三郎の幽たる事件簿」
有栖川有栖 角川書店 2020年刊
有栖川有栖さんの作品を読んだことがあるので、おもしろいことわ、たぶん間違いないと思って読み始めたけど、予想わ違って、すごく!おもしろいので、読むのがもったいないと思ったですにゃ。

「この作品わ、心霊探偵・濱地健三郎とその助手・志摩ユリエがさまざまな怪異と相対する連作短編集」ですにゃ。

紳士で、事件をさらっと解決する
名心霊探偵なのだけど、きっとここに
至るまでに、相当修業したんだろにゃ、という若い頃の時作品があっても
おもしろいと思いますにゃ。

1番初めの
「ホームに佇む」という作品に登場する、山手線有楽町駅を写真撮影しましたにゃ。(近くに行ったのですにゃ。)
ぜひ、ご遠方の方にも、この作品の雰囲気を楽しんでいただければ、幸いですにゃ。







素晴らしい作品との出会いに
感謝ですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

「極北へ」石川直樹

2023-02-25 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「極北へ」
石川直樹 毎日新聞出版


生き物にわ、沸き上がる衝動によって
思いのままに行動する時期があると思うですにゃ。
違うと思うけどそういう時のこと、
青春って呼ぶのかもしれないかもと
思ったですにゃ。

石川直樹さんわ、10代から自然のなかで旅行や登山などされていましたにゃ。
17才でインド一人旅、20才で北米最高峰デナリに登頂しましたにゃ。文章も好きでボクわよく読んでましたにゃ。でもある頃から読まなくなっていましたにゃ。
それわ、ボクの青春が、終わったからかもしれないですにゃ。

いま、原宿のギャラリーでやってる展覧会の写真を見て、ボクの中に新しい石川直樹の気配を、感じて見に行こうと思ったですにゃ。だから、この本を読んだのわ、予習ですにゃ。

40代になった彼わ、
相変わらず自然の中で過ごしていましたにゃ。経験が彼を充実させているのだと思いましたにゃ。
年齢を、重ねることわ、いいことの他に、苦労、失敗などあるはずだけど、
自分のやりたいことをやってきた
のだなと感じましたにゃ。

作品より抜粋。
略「時の流れに身を委ねながら悔いなく生きたいのだ。それがこの世界の大きな循環の輪に溶け込む唯一の術だと思っている。」
略「ぼくは今を生きようと思うのだ。」

今度の展覧会楽しみですにゃ。

今日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。




「捜査線上の夕映え」有栖川有栖 文藝春秋

2023-02-22 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「捜査線上の夕映え」有栖川有栖
文藝春秋
2022年刊行


読書の先輩のブログで紹介されていたので、読んでみましたにゃ。
有栖川有栖さんわ、たくさん本を
出されているけど、読んだことわなく
初めて読んだのでしたにゃ。

読み始めたら止まらなくなって、
一気に
最後まで読んでしまいましたにゃ。
寝不足にご注意ですにゃ。

こっこっこれわ!
21世紀
日本のシャーロック・ホームズ
でわないですか!にゃ。
天才とその助手というスタイルで、
犯罪社会学者火村英生と
小説家有栖川有栖のコンビが
トリックを見破り、事件解決に
活躍していきますにゃ。
火村シリーズ最新作らしいですにゃ。

というか、作家さんわ、自分を小説に
登場させちゃって、物語をつくってるって、どんだけ、本が好きで、
推理小説が好きなのですか!
本への愛を感じますにゃ。

火村先生の過去にわ、犯罪被害者としての辛い過去があるのでわと、
推察する記述があり、それわ、
これからの続編で描かれていくみたいですにゃ。そのことに、作家有栖川わ、
さりげなく見守る感じで、
友情を感じましたにゃ。

二人のやり取りわ、おもしろいし、
物語もよく描かれていて
どきどきしながらも、
安心して読むことができる
(殺人事件だけど)
優れたミステリー小説ですにゃ。
どうして今まで読まなかったのか
チビクロ不思議ですにゃ。

素晴らしい読書の時間に
感謝ですにゃ。

今日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。




「凍える牙」乃南アサ 新潮文庫

2023-02-17 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「凍える牙」乃南アサ 新潮文庫
1996年刊行
文庫裏表紙より
「深夜のファミレスで突如男の身体が炎上。遺体には、謎の獣の咬傷が残されており警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年刑事滝沢と捜査にあたる。略」

読もうと思ってて、読み逃していた一冊でしたにゃ。
警察小説のエンタメですにゃ。

チビクロわ、ぬいぐるみといえど、動物の猫なので、犬様がこのように犯罪に道具のように使われるという設定わいかんでありとうていゆるされないことと思っておりますにゃ。
犬様が人間にむける気持ちや絆を利用するならば、設定を自分をすうはいする
人間にして、その信頼や絆をりようして
さつじんをおかさせるようにすれば、
そのひれつさがよくりかいされるのでわとおもいましたにゃ。
その点がボク的にわ、つらかったですにゃ。

今日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。




「ゲームの王国 上」小川哲 早川書房

2023-02-15 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「ゲームの王国 上」小川哲 早川書房

苦戦しましたにゃ。
前から読み、終わりから読んでみたり
真ん中から読んでみたり、
挫折して読むのをあきらめようと、
本をおいたりしましたにゃ。
いろんな書評や作者のインタビューを
読んだりもしましたにゃ。

カンボジアでポル・ポト政権での虐殺が
あった時代が舞台ですにゃ。

語りが違う小節を全部読み終わることで、頭の中でやっと物語が
つながったですにゃ。
上巻わ、最後2ページで
ソリヤとムイタックが丘で
再会するまでの準備というか
伏線だったかもですにゃ。
この本で重要なのわ、第3章の2ですにゃ。はい、ですとにでまーす。(嘘)


早く図書館に返却しないとですにゃ。

今日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。