ヤマザキマリさんがパウロ・コエーリョの『不倫』の読書便りを昨日の読売に書いている。不倫は人に背徳者として生きることを強い、「精神を蝕む蟠りやあらゆる複雑な感情を胸の中に育む」。不倫を「悪いこと」と片付けてしまうのはちょっと短絡的に思えて来たと。
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 17:52
ヤマザキマリさんが書いている。不倫の代償として自らが抱かえる嘘や偽り、相手が自分の存在を隠蔽するために周りの人間に対して用いる嘘や偽り、それらを全て受け入れられる能力がなければ対応できない。…「人によってはそこに溜まる厖大なエネルギーを抑えきれなくなってしまうこともある。」
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 18:06
ギリシャ哲学研究者の納富信留東大教授によるスタンリー・カヴェル著『悲劇の構造 シェイクスピアと懐疑の哲学』の読売書評。リア王は偽りの愛を人前で示してもらうことを望み、コーディリアの真実には自分の正体が暴かれる脅威を覚えたというカヴェルの「驚くべき解釈」を紹介している。
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 18:25
@tikarato コーディリアが本当の愛を差し出すと知ったからこそリア王は怯えたのだと、カヴェルの解釈を紹介。
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 18:31
確かに人は真実が差し出されると怯えることがあることを私も見て来た。
生物心理学者岡ノ谷一夫東大教授によるゲオルク・ノルトフ著『脳はいかに意識を作るのか』の読売書評から。「安静時脳活動」が外界からの刺激と相互作用することが意識を持つ必要条件。これが「自発的に変動することが、人格の連続性の基盤である」という結論は素敵だと岡ノ谷氏は述べている。
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 19:15
@tikarato 脳が意識に至るには脳の「局所的応答が前頭連合野と頭頂連合野を巻き込み、脳全体の活動となる必要がある。」ノルトフの本が強調するのは特にリラックスしているときに脳の内部で起きる「安静時脳活動」。この活動は脳の正中線領域で高いという。自分の名前や社会的関連の領域。
— Riki67 (@tikarato) 2016年12月12日 - 19:31