茨城県近代美術館にあるシニャックの水彩画「パリのシテ島」というタイトルの作品、画面右手がシテ島でしょうか。それとも画面左手側、つまり、描かれているセーヌ川の対岸の方が、それでしょうか。
日本に多数いる「パリ通」に聞いても即座にそれがわかる人は少ないのではないかと思います。
そもそも描かれているセーヌ川は、どちらに向かって流れているのでしょう。
画面の奥行きに向かって流れているのでしょうか、それとも、島根県立美術館のロッテルダムのマース川を描いたシニャックの油彩画のように、絵を見ている人の方に向かって流れているのでしょうか。
それを知るにはパリに行って、シテ島周辺を歩き回らねばならないのでしょうか。
パリのシテ島に架かる橋、名前ごとに数えていくと少なくとも9つはあるようです。歩き回って絵と照らし合わせ、これを決めるのは、相当くたびれそうです。ちょっと物好きな人でないと、できないかもしれません。
それに、旧市街部とはいえ、この作品が描かれた1927年当時のパリと今日とでは幾分かの違いはあるとも想像されます。
さあ、この作品が描かれた場所を決定するにはどうしたらいいでしょう。
あまり特徴がありそうな建物も簡単には探し出せません。
やはり橋、その橋の名を特定していくのが一番いい方法でしょうか。
島根県立美術館にあるシニャック作品と関連が深い水彩作品がニューヨークのメトロポリタン美術館にある。
— Riki69 (@tikarato) 2018年6月5日 - 15:45
それはこの作品だ。metmuseum.org/art/collection…
— Riki69 (@tikarato) 2018年6月5日 - 15:48