みかんの花が散って小さな実が出来る頃、竹取庵の工事も少し進んでいた。二階の観測フロアの周りを囲む壁が形を現してきたのだ。この壁の上に梁を載せ、その上に可動式の屋根が載る。
工事が終わると毎回ブルーシートを掛けて帰るが、風ではためくしもちろん防水も中途半端。早く屋根がほしい。残り半分。この半分が仕上がるとその下で生活が出来る。
そう思いながら季節はまた、真夏へと向かっていた。
工事が終わると毎回ブルーシートを掛けて帰るが、風ではためくしもちろん防水も中途半端。早く屋根がほしい。残り半分。この半分が仕上がるとその下で生活が出来る。
そう思いながら季節はまた、真夏へと向かっていた。