宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

球状星団M13の過去

2010年05月06日 00時34分13秒 | 宇宙

翌日も何となく晴れていた。仕事を終えた夕方、カメラを持って丘に上がる。カメラの感度は前の夜月の出を撮影したままの1000だった。そう言えばこの感度で星を撮影したことが無い。感度を落とせばノイズが少なくなるのは分かっているのだが…
おばさんと少し話をした後、竹取庵に入って屋根を開いた。比較のために、以前撮影したヘルクレス座の球状星団M13をねらってみた。前回のカメラ感度は3000。また、今回は光害カットフィルターも組み込んでいる。そこで露出4分で試してみた。重ね合わせ無しの1枚。それがこれ。確かに去年6月の写真よりも細かなところまで写っている。もちろん、大口径の画像と比べるべくも無いが。
球状星団は銀河の周囲にほぼ均一に散りばめられていると言う。それを利用して、天の川銀河の中の太陽系の位置が導き出されたのは1930年代の事だった。星団を形作る星たちは総じて古く、しかもでかい。その生い立ちには様々な説があるが、このM13のように直径100光年にも及ぶものは、大昔所属する親銀河に吸収された小さな銀河系の成れの果てだとも言われる。そこではあの子持ち銀河に見られるような壮絶な光景が繰り広げられていたのだろうか。

コメント
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