三連休の初日に午前2時半まで竹取庵にいて、帰って画像処理をしたら寝たのが4時。とても次の日には丘に上がれなかった。そのままでは悔しいので3日目の25日に丘に戻ったが、その頃には西から延びてきた前線の雲が空を覆い始めていた。この雲は夜になっても消えてくれない。星を撮るのはあきらめて、大工仕事や観測デッキの掃除に時間を使った。
初夏にいっぱい花を付けていたみかんの木は、毛虫やアブラムシ、カビなどの試練をくぐりぬけてたくさんの実を付けていた。実をたくさん付けると木は弱る。弱ったら幹の中にいるカミキリムシの幼虫が動き出し、それが元で枯れてしまう。丘にはもうすでに力尽きたみかんの木も出ていた。枯れた木の跡には来春新しい苗を植える。そしてそれが育ってゆく。 だって、ここはみかんの丘だから。