宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

不思議の国の月夜

2011年12月13日 00時03分58秒 | 

月が欠けてゆくごとに星の数は増えていった。それは月から離れた地平線辺りから順に。皆既月食が始まる頃には一面の星空だ。暗い星までが見える。その中を赤銅色の月がゆっくりと東に動いてゆく。まるでCGで創られた御伽の国の月夜だった。
南の空にオリオンやおおいぬなど冬の星座が鮮やかだ。月は今雄牛の角の間に居た。妙な立体感がその風景を非現実なものにしている。

観測デッキの中でかぐや姫とズームカメラの載る赤道儀の間を行き来するのを止め、しばらく椅子に腰掛けて不思議の夜空に浸ることにした。

 

友人から次々にメールが届く。みんなこの空に感動しているのだ。生きていて良かった。こんな光景が見られるのだもの。と思うと同時に、母ちゃんをはじめ逝ってしまった人達に一目見せたかったという気持ちが込み上げて涙が少しこぼれた。

(星空はカメラ感度400露出25秒、月はカメラ感度2000 露出15 分の1秒で2枚の画像の精密合成です。)

コメント (1)
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