晴れているとは言えこの季節は春がすみが空を覆っている。今夜の月齢は17.5。黄砂も来ていると言うから、月が昇れば空一面が明るくなってしまうだろう。そんな事を考えながら撮影をしているうちに東の空が次第に明るくなってきた。
やれやれ、ここまでか。観念して機材を片付けながら何気なく目を海にやると、真っ黄色の月が昇っていた。あれ、月があんなところに居る。思ったより南だ。濃い黄砂がはっきりと分かる空に、妙にくっきりとした月影。まるで絵のような光景だった。
望遠鏡からカメラを外して三脚に載せ替える。カメラの感度を落として露出を色々変えてみたが、目に映るようにはどうしても撮れない。ラチチュードという、モニター上に表現できる濃淡が、人間の目に比べて圧倒的に低いのだ。目ではくっきりと見える月の模様を写し取れば周りが真っ暗になる。かと言って周りを目で見えるように明るく表現すれば月の有る辺りが白く飛んでしまう。そこで…
そう。星雲を撮影する方法を使った。まず自分の目に今の光景を焼き付ける。そして露出を変えてたくさんの写真を撮り、それを画像処理して重ね合わせた。憶え込んだ光景を何とか表現するために何時間も掛けて。
これでもなお見た目に劣る。機材が人の機能に追いつくのはまだまだ先のことだ。
やれやれ、ここまでか。観念して機材を片付けながら何気なく目を海にやると、真っ黄色の月が昇っていた。あれ、月があんなところに居る。思ったより南だ。濃い黄砂がはっきりと分かる空に、妙にくっきりとした月影。まるで絵のような光景だった。
望遠鏡からカメラを外して三脚に載せ替える。カメラの感度を落として露出を色々変えてみたが、目に映るようにはどうしても撮れない。ラチチュードという、モニター上に表現できる濃淡が、人間の目に比べて圧倒的に低いのだ。目ではくっきりと見える月の模様を写し取れば周りが真っ暗になる。かと言って周りを目で見えるように明るく表現すれば月の有る辺りが白く飛んでしまう。そこで…
そう。星雲を撮影する方法を使った。まず自分の目に今の光景を焼き付ける。そして露出を変えてたくさんの写真を撮り、それを画像処理して重ね合わせた。憶え込んだ光景を何とか表現するために何時間も掛けて。
これでもなお見た目に劣る。機材が人の機能に追いつくのはまだまだ先のことだ。
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