移動性の高気圧が日本を覆っていた。朝から青空が広がっている。うまく行けば今夜は晴れるかも知れない。そう思ったきのうの日曜日、大工仕事の後に星を撮ろうと、久々にカメラバッグを車に積んだ。
丘に向かう道の少し手前には小さくなだらかな峠が有る。そこに差し掛かるあたりの草原(くさはら)には、いつも何匹かのヤギが居て、この春そのうちの一匹に子ヤギが生まれた。子供の数は3匹。通るたびに大きくなっている。そこで今日こそはと道端に車を停めてカメラを取り出した。初めに警戒したのは母ヤギだ。そこで僕がカメラを構えながら「めえぇぇぇ」と鳴いてみた。すると親子4匹が一斉に「めえええ」と鳴く。ヤギたちの緊張感が一気にほぐれた。え、こんなもので仲良くなれるのか。面白いので「めえぇぇ」と応えると「めええええ」と返してくる。写真を撮りながらメエメエやっていたら、向こうのおじさんが冷たい目でこちらを見ていた。
みかんの丘はヤギたちの草原から5分ほど走ったところにある。上ってみると前にも書いたマツバウンランの花盛りだった。桜のあとはこの花。ああ、初夏が近いんだと実感する。周囲では相変わらず歌のへたくそなウグイスが「ほー、ちゅうしょうきぎょう」「フォト美女!」と唄っている。
この春竹取庵の北側に親戚の植木屋さんを頼んで、みかんの苗を20本植えてもらった。去年の秋僕が植えた15本。その前の年の10本。花に埋もれて分かり難いかもしれないが、丘のみかんは本数だけでみるとおじさんに初めて会った頃に近づいている。大きくしなければ。丘がみかんに覆われれば、おじさんもきっと喜んでくれる。そう思いながらほこほこした気持ちで大工仕事に取り掛かった。
宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org/
肝心の星空は撮れなかったのですか(^_^;)
倒れる程、ご無理なさらずになのです(`ヘ´)め!!