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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

細貝圭 佐藤祐基 加藤虎ノ介「オーファンズ」

2017-10-24 10:56:06 | 日記
「草月ホール」で上演された「オーファンズ」観てきました。細貝圭 佐藤祐基 加藤虎ノ介の3人芝居。なかなか見ごたえありました。
作者のライル•ケスラーという方 精神治療が必要な人々 ホームレスの人々とワークショップをしているということ。本作も、そこから生まれたのだといいます。
登場人物はトリート(細貝) フィリップ(佐藤) ハロルド(加藤)の3人。トリートとフィリップは兄弟。彼らは孤児で、トリートは、アレルギーに悩み 外出もままならない弟フィリップの分も、稼がなければならない。当然、悪事に手を染めています。
ある夜 トリートはバーで知り合ったハロルドという男を連れ帰ります。金をたんまり持っているハロルド。トリートは、彼を監禁して、仲間から身代金を獲ろうとしたのです。が、計画は失敗。ハロルドの方が、本物のワル。到底 トリートの敵う相手ではありませんでした。
ハロルド 他人に追われている様子で、トリートの家に身を潜めることにします。彼の裏稼業を手伝うトリート。実はハロルドも、もとは孤児。彼は自分の才覚ひとつで、この世界を生き抜いてきたのです。そんなハロルドの話す外の世界の話に、フィリップは憧れていきます。
「デッド•エンド•キッド」トリート兄弟のことを、そう呼んで、ハロルドは、彼らを可愛がります。彼の気持ちを素直に受け入れるフィリップ。が、トリートは、そうはいかない。やがて、3人の関係に、微妙な亀裂が入っていきます。
この公演 上演台本&演出マキノノゾミさんでした。私が、今回、この公演観に行った理由の一つも、ここにあります。もともとの上演台本に、どこまで手を入れたのかは分かりませんが、骨太の作品は、マキノさんの得意とするところなので、上手に改訂していたのでしょう。3人の息もぴったりで、いい仕上がりになってました。