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ヒッチコック監督 ハイスミス原作とくればレベルは高い!「見知らぬ乗客」

2017-10-13 10:55:50 | 日記
池袋文芸座で開催中の「魅惑のシネマクラシックスVol.25 ワーナーブラザースシネマフェスティバル PART3」から、アルフレッド・ヒッチコック監督作品「見知らぬ乗客」観てきました。
「交換殺人」を描いたもの。1951年の作品ですから、当時としてはかなり斬新な切り口だったでしょう。原作は、パトリシア・ハイスミス。レイモンド・チャンドラーが脚本を書いてます。
主人公は、ガイ・ヘインズというテニス選手。彼は、妻ミリアムと離婚の話し合いをするために、故郷へ向かっています。同じ列車に乗り合わせたのが、ブルーノという男。なぜかガイのことをよく知っていて、夫婦仲の悪さまで先刻ご承知!
2人は、ほんのひと時しか一緒にいませんでしたが、ブルーノは、自分の折り合いの悪い父親とミリアムの交換殺人計画を持ち掛けます。もちろん、質の悪いジョークだと思ったガイ 取り合わずに妻の許へ向かいます。晴れて離婚が成立すれば、彼は現在の恋人アンと結婚するつもり。アンは、上院議員の娘。ガイは、将来政界入りする野望も持っています。が、ミリアムは離婚を拒否。自分の不倫を棚に上げ、ガイを脅します。そうこうするうち、ブルーノはミリアムを殺害。「約束」を果たすよう、ガイに迫ります。彼が取り合わないでいると、行く先々に出没します。そして・・・
ブルーノは、今でいうサイコパス。この役を演じたロバート・ウオーカーという役者が良かった。ガイが追い込まれていく様子がよくわかりました。ただ、今の時代で考えると、ミリアムは不貞を働き、その男の子どもを宿しています。当然、DNA鑑定などで、すべてが明るみにでて、一発で離婚でしょう。プライバシーが守られないで大変な現代ですが、何も情報がなかった昔も、それなりに大変ということでしょうか。