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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

読み応えあった「噺家の魂が震えた名人芸落語案内」

2017-10-25 10:33:51 | 日記
東西の噺家30人にアンケートを取って本にした「噺家の魂が震えた名人芸落語案内」です。いい本で、タイトルにも書いた通り読み応えあったんですが、ちょっとタイトル長いですね。そこは、もう一考ほしいところです。せっかくいい本なんですから。
さて、東西の噺家 この本の解説を務めた三遊亭円楽師らベテランから、2008年に入門 まだ2つ目の桂宮治さんまで、色々な世代の噺家さんがアンケートに答えています。で、栄えある第1位に選ばれたのが「らくだ」そこから「鼠穴」「猫の災難」「百年目」と続きます。他の3席は分かるんですが、「猫の災難」は意外でした。というのも、「猫の災難」以外は、色々な一門の噺家さんが演じていますが、「猫の災難」は、どうやってもお亡くなりになった5代目柳家小さん師匠と、その一門にとどめを刺す感じがするんですよね。広がりという点で、今一つかと思っていました。逆に言えば、それだけ小さん師匠の名演が印象に残っているのかもしれません。
順位も面白かったですが、円楽師の解説も面白かった。サゲの工夫 噺にまつわるエピソードがいい。「猫の災難」の項では、小さん師匠と馬生師匠の「酒」にまつわるエピソードが絶品でした。