ホアキン•フェニックス「ビューティフル•デイ」

ヒューマントラストシネマ有楽町で上映中の「ビューティフル•デイ」です。ホアキン•フェニックス主演。先日、是枝裕和監督が「パルムドール」を獲得した「カンヌ国際映画祭」で、昨年「脚本賞」と「男優賞」を獲得したという作品です。

ホアキン•フェニックス演じる主人公は、ジョー。年老いた母と住んでいる彼の仕事は、行方不明者の捜索。場合によっては、人を殺したり傷つけたりする危険な仕事。また、彼自身 かつて海兵隊員として戦った砂漠の戦場 あるいはFBI捜査官時代の任務 さらには子供時代の父親からの虐待など こうした精神的ダメージで、自殺願望に駆られている。
さて、今回 ジョーに与えられた任務は、上院議員の娘ニーナを、裏社会の売春組織から救い出すというもの。無事任務は成功したのだが、ニーナに悦びの表情は見られない。さらに、なぜか彼女を送り届ける前に、父親は自殺。ニーナも、また何者かによって、再び拉致されてしまう。
事態が吞み込めないジョー。仲介役に連絡するが、既に殺された後。不安に駆られ、自宅に戻ってみると、母親も殺された後だった。果たして、黒幕は誰か？ ニーナは無事取り戻せるのかというお話。

子供時代のトラウマなどについてもフラッシュバックのように、時折 その映像が挿入されるだけなので、イマイチ分かりにくい。この分かりにくさは、全篇通してのもの。が、「ビューティフル•デイ」というタイトルの意味は、ラストに実に分かりやすく明かされる。内容も、もう少し分かりやすくしてくれれば、良かったのに•••