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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

三谷幸喜「大地」パート2

2020-08-08 09:50:42 | 日記
一昨日の続きです。

コロナ蔓延下で公演されている作品。
三谷さんは、この状況を逆手にとって 開演前のBGMなどは一切流さず
開幕ベルも銅鑼の音に変えています。
そんな厳かなムードで始まったお芝居。

今日は二幕についてです。
収容所の女性棟に、ミミンコの恋人•ズデンガ(まりゑ)が
いることを知ったチャベックたち。
なんとか2人を会わせようと画策します。
結果、ドランスキーの部屋を使うことにする。
そのためには、彼を部屋から連れ出さなければならない。
バチェク プルーハら一流俳優陣たちが一芝居打つシーンは
この戯曲の大きな見どころとなっています。

が、俳優陣たちのなかに裏切り者が出て、彼らは
自分たちのした事に対する報いを受ける。
その生贄になるのは誰か?
このシーンは、一幕ラストとリンクしてきます。
ただ、私、この生贄を決めるシーン
少しだけ納得いかない部分もあります。

ラスト、後日談を語るミミンコ。
出演者が、こうした経緯を語るやり方は
三谷さんが影響を受けた、ニール•サイモンの得意技でもあります。

そして、パレードをする俳優陣たちが現れ、舞台は幕を閉じます。
この幻想的シーンが、作者から観客に送られたメッセージなのでしょう。