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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

松尾潔「永遠の仮眠」

2021-09-01 09:48:27 | 日記
松尾潔さんの「永遠の仮眠」です。
音楽業界の裏側を扱った作品。
松尾さんご自身が、平井堅、東方神起などの
プロデュースを手掛けてきた50の坂を少し越えた
音楽プロデューサーということですから、
ご自身の体験を踏まえた作品ということでしょう。
タイトルの「永遠の仮眠」とは、フリーの音楽プロデューサーという職業柄
熟睡できない主人公の日常を表した言葉です。

主人公は、40代の音楽プロデューサー光安悟。
数々のヒットを飛ばしてきた彼に、ドラマの主題歌作曲の仕事がもたらされる。
持ち込んできたのは、かつて喧嘩別れした権藤という男。
そして、主題歌を歌うのも、かつて悟がプロデュースして、
一躍国民的歌手となった櫛田義人だった。
何曲かのデモテープを送ったが、ドラマのプロデューサー・多田羅俊介からOKがでない。
多田羅は30代半ばながら、数々のヒット作を生み出し、飛ぶ鳥を落とす勢い。
果たして、無事に主題歌はできあがるのか?
というお話。

業界の裏側を描いて、割と面白い作品でした。