プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ただただ、ハチャメチャ ケラ×古田新太 「ヒトラー最後の20000年~ほとんど、何もない~」

2016-08-21 11:26:11 | 日記
ケラ作・古田新太主演 「犯さん哉」「奥様お尻をどうぞ」に続くナンセンスな舞台ということで、それなりに覚悟して、本多劇場に向かったのですが、過去2作よりもハチャメチャ度はものすごく、「ヒトラー」という名前があるので、もう少しスジがあるものかと思ったのですが、そのヨミは、完全に裏切られました(笑)
冒頭、天国の場面。ヒトラー(古田)が、虐殺したユダヤ人に責められています。「反省文」を書けと迫られるヒトラー。イヤイヤ書きますが、「本気で反省してない」と、なお責められる。間に入った神様(大倉孝二)も困ってしまいます。ま、スジというものがあるのは、このあたりまで。あとは、ただただ、ナンセンスな舞台が続きます。
ほかの登場人物としては、アラータ探偵(古田)しかも、アラータ探偵三重人格。古田新太大奮闘の巻き。探偵の助手のルジャーノン(犬山イヌコ)アルジャーノンは、アンネ(成海璃子) もちろん、あのアンネです。彼女に恋をしますが、アンネは、自分の家に居候しているガブリエル(賀来賢人)と恋仲です。ちなみに、ガブリエルのお父さん(山西惇)は、日本人。うーん、訳わからん!ほかにも、古田とともにヒトラーを演じる入江雅人 八十田勇一が出演しています。
まだ、舞台経験の浅い成海が、手練れのメンバーの中にはいって奮戦。賀来も、ちょっとアホな男の子役を、他の出演メンバーにいじられながら好演しています。
ま、「ほとんど」ではなく、「ほんとに」何もないお芝居。途中、「高い金とってるんだから、ちゃんとやろうぜ」(チケット代は7400円)というセリフがありましたが、そのナンセンスぶり、嫌いじゃありません!

森田剛 宮沢りえ 荒川良々 蜷川幸雄追悼公演「ビニールの城」

2016-08-20 13:08:14 | 日記
シアターコクーンで上演中の「ビニールの城」観てきました。唐十郎作 蜷川幸雄演出で「第七病棟」で初演されたのは、もう30年以上前になるそうです。浅草の廃業した映画館「常盤座」 石橋蓮司 緑魔子が主演で上演された舞台。私、唐作品は、あまり観ないのですが、この時は、上演劇場が、廃業した映画館というのが気になって、観に行きました。浅草という土地柄もあるでしょう あまり人通りのない場所に、劇場だけが突出した雰囲気だったことを覚えています。終演後、唐作品らしい情念のこもった舞台を観終わり、開演前より、なお人通りが少なくなった道を、駅を目指して歩いていきました。その帰り道が、なんとなくうすら寒い感じだったことは、舞台の余韻のせいだけでは、なかったと思います。
さて、開演。舞台には、多くの人形たちがあります。そこに登場した腹話術師・朝顔(森田)が、人形を探しにきます。彼が探しているのは、かつての相棒・夕顔です。一方、「神谷バー」で出会った女・モモ(宮沢)。彼女は、かつてアパートで朝顔の隣に住んでいたといいます。実は、彼女、朝顔の部屋にあったビニ本のモデルです。今は、モモを一途に愛する夕一(荒川)と夫婦になっています。
この3人を中心に物語は、進んでいきます。舞台には、「テント芝居」では、おなじみの「本水」があります。演技陣では、宮沢りえ あどけない部分となまめかしい部分が同居して、一番印象に残りました。
ただ、初演のイメージが強いので、コクーンという劇場 渋谷という土地 宮沢りえという女優。いずれも、きれいすぎるという感も、拭えませんでした。

鈴本演芸場 「さん喬 権太楼特選集」中日

2016-08-19 14:10:02 | 日記
15日の話です。鈴本演芸場「さん喬 権太楼特選集」中日。
トリのさん喬師の「白ざつま」聞きたくて、行ってきました。「白ざつま」「菊江の仏壇」といった方が、分かりやすいかも知れません。
ワガママに育った若旦那。一目惚れした娘を無理言って嫁に貰ったのですが、その嫁が病気になり、実家に戻って養生していると、見舞いにも行かず、芸者遊びに明け暮れる毎日。親旦那の小言も、番頭の意見も聞きません。
そんな時、嫁の実家から、容態の急変を知らせる使いが。慌てて出掛ける親旦那。若旦那は、父親の留守をいいことに、芸者を店に呼びよせます。そして···
バカ息子を嘆く大旦那の心情 若旦那の出来た嫁に対する思い 2人の間に入って困る番頭 この3人を演じ分けるさん喬師の上手さが光った一席でした。

落語の虫が疼きます…昨夜も鈴本演芸場へ。

2016-08-18 15:01:54 | 日記
いや~ オリンピックすごい! 女子レスリングで金メダル3つ!お見事!夜中、準決勝までテレビ観てて、朝起きたら伊調選手の4連覇!今日も、帰って観なくては・・・
ところで、このところ、毎日のように落語聞きに行ってます。なんなんでしょう。年に1度くらいは、こういう時期がきますね。不思議なものです。で、昨夜も鈴本へ。16日に小三治師の「青菜」聞いたら、権太楼師の「青菜」も聞きたくなり、また、さん喬師が「浜野矩随」かけるというので、我慢できなくなり、鈴本へ向かいました。
着いたら18時過ぎ。今回の芝居は、メンバーもいいんですよね。高座では、三三師が「やかん」そのあと、市馬師 漫才のホンキートンクが上がり、本来、喬太郎師の出番のところに代演の一之輔師。「喬太郎さんは、どこか、別の仕事に行ったらしいです。私だったら、師匠の特別な興行の時には、ほかの仕事入れませんね(笑)」は、受けました。上方の新治師匠が上がって、お仲入り。
後半戦 くいつきに曲芸の仙三郎社中 で、権太楼師が「青菜」小三治師の「青菜」は、植木屋とお屋敷の旦那のやりとりに趣きがありますが、権太楼師のは、お屋敷の旦那夫婦の真似をしようとする植木屋夫婦のやりとりが面白い。喧嘩しながらも、夫婦の仲の良さがうかがえます。
ヒザは、正楽師の紙切り。で、トリのさん喬師「浜野矩随」腰元彫りの職人・浜野矩随。父親は名人、当人は親孝行なのだが、職人としての腕は、もう1つ。あるとき、出入りの若狭屋の旦那をしくじり、出入りを止められる。母親に諭され、一念発起した矩随。三日三晩寝ないで、魂を込めて 観音像を彫り上げる・・・というお噺。さん喬師の落語は、派手なところはないが、しっとりとして、実に聞きごたえがある。今回も、矩随の心情 母親 若狭屋の心情が、よく出ていて、思わず涙ぐんでしまいました。

このところ小三治三昧 昨夜は目黒で独演会

2016-08-17 15:07:13 | 日記
昨夜は、台風を気にしながら、「めぐろパーシモンホール」で、「柳家小三治独演会」楽しんできました。日曜日の「小三治・三三親子会」に続いてのこと。例年ですと、8月上席昼の部 池袋演芸場 うだるような暑さのなか、師のトリ席があるのですが、今年も、あることにはありましたが、なぜか休席の日が多く、私の予定と合わず断念。その分、独演会で楽しみました。
まずは、孫弟子のこみち。演目は「安兵衛狐」最近では、あまり聞かれない噺ですが、長屋の源兵衛 安兵衛のところに、ちょっと理由ありの美女2人が訪ねてくるとう噺。女流落語家のこみちさんには、合っている噺でしょう。続いて、小三治師の1席目は、これも久々に聞いた「転宅」オリンピックを見続けて、調子が悪いとこぼしつつも、お妾さんに騙される頼りない泥棒に大笑いしました。
仲入り後は、「青菜」 植木屋さんの感に堪えたような「お屋敷だな~」という言葉が、いつもに増して、耳に残ります。早速、お屋敷の旦那の真似をしたいという植木屋さんの稚気がいい。落ちでミスがありましたが、ま、それを、内容の良さで帳消しにした1席でした。