当ブログで何度か書かせてもらっている「腕時計のブレスのサイズはこれでいいの?」問題。
昨日ご来店のお客様(30代男性)もその一人でした。
お客様「すみません」
店主「はい、こんにちはー」
お客様「この時計、着けた感じ、どうでしょう?」
腕にしている時計(ROLEXでした)をグイッと出して見せます。
店主「サイズ調整ですね」
お客様「いや、そうじゃなくて、これで良いかどうか」
店主「ん?ブレスのサイズですよね。それで良いかどうか?」
お客様「ちょっとキツイ気がするんですけど...どうでしょう?」
店主「え~~~、どうでしょうと言われても...」
お客様「いや、アドバイスが欲しいんですよ!」
(ん?ちょっと怒ってる?)
店主「あの~、ブレスのサイズというのはですねぇ」
お客様「ああっ!もういいですわ!」
切れ気味に言い放ってタタタと早足で去っていきました。
ど、どうした!?
アドバイスが欲しいって言うからアドバイスしてあげようと思ったのに...
店主「ブレスのサイズというのはですねぇ、お客様個人の感覚や好き嫌いの問題なので私が決めるものではございません。お客様が『ちょっとキツイから1コマだけ足して』とか『ゆるめが好きだから2コマ足して』、『ピッチリしてないと嫌だから1コマ取って』と言っていただければ喜んでサイズ調整させていただきます。が、今腕に着けてらっしゃるサイズがお客様の好みに合っているのか合っていないのかは私には分かりません。サイズ調整してから『やっぱり元のサイズが良い』となった場合は元に戻してお代金は頂いてませんし、数日後に『もう1つ大きくしたい』というのも無料です。何度再調整に来てもらっても無料なのでご安心ください」
と、アドバイスしたかったのになぁ。
何て言えば良かったのか...
店主「そりゃどこからどう見てもキツイねぇ」
って言えば良かったのかしら?
そんなこと言う時計修理屋信用できます?(笑)
では、修理品のご紹介。
こちら↓
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ROLEX デイトジャスト Ref.69173 自動巻き
大阪府守口市在住のK様所有。
分解掃除、リュウズ直し、ケースパイプ交換、ローター軸交換、ゼンマイ交換、テンプ調整、パッキン交換、防水検査を行いました。
婦人用コンビのデイトジャストです。
固有番号がW品番なので1994年~95年に製造されたモデルです。
動かないということでお持ちいただきましたが、リュウズ部分のねじ込み不良とローター(回転錘)の軸、ゼンマイの交換を要しました。
K様大事にお使いくださいませ。
「『短気は損気』。短気は分かるわい。損気ぃ?損気って何じゃい!」という『ごっつええ感じ』内の「兄貴」というコントの中で兄貴役の松ちゃんのセリフをふと思い出した腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
短気はよくないよ。
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