シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

地球が回る音を聴く: パンデミック以降のウェルビーイング (森美術館)

2022-07-21 | アート・文化

Chim↑Pomの企画展が終わってしばらく休館だったこちら。

6月末に始まったのが本展、パンデミック以降の生き方、考え方などを示唆するようなそんな企画展なのかとぼんやり想像して、

7月入ってヒルズ行き、実はこの記事化には2回の訪問を費やしているのは本当の話。

それでもまだ充分ではないので、次回以降猛暑日か何かに再訪必至と考えております→3回目も行きましたが、まだ不十分…

 

さてこちらがフライヤー。

出展作家ごとにエリアを区切って進行していくのですが、キーとなるのは最初のアーティスト、Yoko Onoさん。

彼女が1963年だったかに出版した「Grapefuits」というインストラクション・アートから12選ばれたインストラクションがまあ言ってみれば本編の狂言回し。

この1963年に問いかけられた言葉に必ずしも即応はしていなくても、こんな感じのアートが考えられるよね、的な作家を15人集めて展示が進められていく、と私は理解しました。

 

先ずはその「Grapefruits」がこれ。

そして、全部ではないですがインストラクション例がこれらで、その最初に置かれたものが“Listen to the sound of the earth turning“、本企画展タイトル。

 

これらが、途中と最後に登場して全部で12編(数えてないけど)と登場とのこと、確認してきました。書いてありました。

記事最後にも再び登場します。

 

もう一つの狂言回し?が”well-being“というタイトル中の言葉。

幸福とか健康とかが直訳だと思うのですが、それだとガクッとなっちゃいますよね…💦

WHOの定義によると「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てに満たされている、と言える状態」だそうで、私は本展の趣旨をそう捉えました。

 

本展は必ずしも全体的に写真撮影可ではなかったので、こうした写真群だけでは全てを伝えることは出来ないのですが、有っても出来ないのが私のピッチング💣💣

次はヴォルフガング・ライブさんのとにかく時間が掛かっているだろう3作品。

フライヤーに写真のあるこれは「ヘーゼルナッツの花粉」3枚目は花粉収集を行った意義?など語った言葉。

今回はこうした作品に込められた意図を読ませるキュレーション、これらがOnoさんの問い掛けと一対なのかなあ…

 

次がエレン・アルトフェストさん、ものすごく精緻なペインティング、リアルに見えるそれが描くのは何気ない、呼吸をしているように感じる自然。

 

そして、北極点だったかな、に1日というより日のある内、夏至に北極点では日が沈むのだろうか…立って影の動きなどをコマ落としで撮ったギド・ファン・デア・ヴェルヴェさん。

 

この辺から撮影不可のものが多くなり、作家の名前すら記録出来ず、作品リストも存在しない状況となっていきます💦

ゾーイ・レナードさん(作品内容失念💦)→ご自身が大統領になりたい、といった言った文章のハンドアウトの展示でした(3回目訪問時に確認)に、

なんとも不思議な映像…一生懸命に男性(多分)の身体を表すパンを焼き、ほぼ等身大に組み立てられたそれらの傍に寝て泣き、最後はそのパンを食い散らかす🍔🥵を制作された飯山由貴さん。タイトルは「家父長制を食べる」。

 

DVを扱った一室(作家名失念)真剣に展示を拝見、

この他、撮影不可エリアで気になったのが小泉明郎さんのインスタレーション。

リングの上にはセーターとかが設置され、その壁面にはディスプレイが何枚か貼られ、

初回訪問時には通り過ぎただけなんですがセーターとかがブンブンと動き回るシーン。

2回目には催眠術を掛けるシーンと思われますが、ディスプレイに3人の男女がフラッシュのように現れては短いフレーズを繰り返す。そのフレーズが次第に変わっていく…

2回目は結構長く座っていたのですが、結局そこで断念して中座💧

聞くと30分程度の長尺だそうですから、次回以降気合を込めて、となるのですが…

インスタレーションに入る前にその情報だけは示してくれた方が親切では疑惑が浮かびました💣

作家パネルの残っているお二方、

内藤正俊さんは写真家にして民俗学者、如何にもの作品が東北を舞台に展示。

青野文昭さんも同じく東北大震災の経験から今の自分が正しいところ、時間に居るのか、という問いかけとこうした一見どこの家庭にも見られるような積み上がった家具とサビの効いた仕掛けで不安感を助長します…

 

一生掛けて意味のない?ことを続け、その死後も自分の遺した作品に対する思いをその並べ方まで含めて指示を残したロベール・クートラスさん。

このタロットでもないんですよね、カードがその作品で、今に残るのは彼が厳選したものだけなのだとか。

 

今回の企画展にはアール・ブリュット系の作家さんたちも出展。

金崎将司さんの作品はこれまでも渋谷の「公園通りギャラリー」などで拝見しています。

紙を糊で貼り付けることを繰り返しながらこの造形を創り出す、すごい集中力。

 

次に堀尾昭子&貞治さんご夫婦。

帰宅後見るにどうもお二方の作品の棲み分けがはっきりとはしないのですが💦

 

→3回目での確認。奥様は鏡を組み込んだり、そんな小品中心の展示。

巨大な壁面、ここ以外だと現代美術館位でしかなさそうなそこに迫力の展示が展開されます。

 

身の回りの品々に色付けした作品。

それらがこの壁面全体に貼り付けられ、その意味を対峙する我々に問い掛けます。

 

次が金沢寿美さんの作品。

極めて印象的で、かつ2回目訪問後に奈良で起こった安倍元首相襲撃事件が違った意味でこの作品の問い掛けを強調してくれました。

金沢さんが毎日目にする新聞の中で気になった文字だけ残して後は鉛筆で塗りつぶしたそれらがこの壁⁉️

3枚目には「安倍のマスク」をした安倍元首相、この時は現職?、と「秘書のせい」という言葉が残されている…

そうなんですよねえ、惨劇があったからといって、アベノミクス政策の歴史的評価。

そして曖昧なままの「森友事件」や「桜を見る会」の真相究明はそれこそ民主主義の根幹を守るために塗り込められてはいけないと痛感します。

 

フーッ、そろそろ最終コーナー、ここまでお付き合い頂きありがとうございます🙇‍♀️

 

モンティエン・ブンマーさんのインスタレーション、このボックス形状のそれ、すごい匂いがするんです…

確か薬草だったか、の運搬用容器。

展示を通じて健康になる、といった意味があるのかないのか…?

 

最後にご紹介はツアイ・チャウエイさん、曼荼羅です。

磨き抜かれたそれ、確かに世界観が伝わってきます…

 

それでは、Yokoさんの指示とそれのTシャツ化を紹介して本記事の締めと致します✊️

どこまで皆さんのお役に立つか不明ですが、備忘録とてのダラダラ、お許しください。

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日比谷オクトーバーフェスト 2022~サマー~

2022-07-21 | 祭り/イベント


もうどれ位になりますかねえ、この夏に「October」の冠をいただくオクトーバーフェストが日比谷公園で開催されるようになって?

この数日前来るまで日比谷通りを走っていてこの開催を知り、日比谷中央図書館?での企画展を見に行きがてら今度は徒歩にて様子のチェックをしてきました。

今回気がついたのは2022の後に小さくsummerと付記されていること。

主催者もツッコミどころ満載なのは承知なんですね💦

 

 

この日は小雨、到着は13時半位でしたかねえ、お客さんそこそこ入ってはいましたが密というほどでは無い。

 

日本ではビール🍺=夏、のイメージでしょうか。

彼の地だと農作物の収穫に感謝的色彩が強いと思うのですが、どうでしょうか?

まあ、これも平時に戻りつつある、そんな印象を与えてくれるイベントでありました。

 

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