6月後半から7月に掛けて、ぐるっとパス2022Part1の有効期間終了後怒涛のようにそれを使ってもあまり“効果”のない大型企画展にローラー訪問していますが、
これは年初珍しく本屋さんで購入した「日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2022美術展」で言及されている企画展に足を運ぼうと決めていたから🙇♀️
その中で本展は3ページに渡って興味を惹かれる紹介(クレーの作品は代わっていたけど)されていて、分かり辛いけど芸術史でも見ようかという気にさせられました。
本展のサブタイトルは「20世紀の軌跡ー市民のつくった珠玉のコレクション」。
ドイツの美術館からの出開帳ではこの訪問に先立って伺った西洋美術館の「フォルクヴァング美術館展」に続くもの。
こちらもルートヴィヒさんという個人のコレクションがケルン市に寄贈され、それに同市民たちの寄贈が加わって構成された20世紀以降の作品コレクションとか。
この時期にはもう一つ、近代美術館でリヒターの大型展が走っていますから、東京のアートシーン、大箱はドイツに席巻されていると言えますかね💣
残る都美術館はスコットランド💦、それにしてもコロナ禍で全く動かなかった海外の美術館展がようやく戻ってきた感じでしょうか。
アンディ・ウォーホールのルートヴィヒさんを描いた肖像画が目玉の一つ、と認識しての会場入り。
そして、展示冒頭に出てくるそれ(フライヤー表面下段左の作品)は今回の企画展中最も解りやすかった💦作品だったかも知れません🌶
会場内は膨大なコレクションをざっくりカテゴリー毎にエリアを区切って進むのですが、劈頭の「ドイツ表現主義」のところで呻吟することになります…
こういう時は私は英語での解説表記に助け?を求めるのですが、「Expressionisim」というそれが理解への“救い”になってくれる💧と思いました。
マルクス・レーニン主義に代表される産業革命後出てきた社会的構造の歪み、第一次世界大戦といったドイツのみならず世界中を覆った暗雲、絶望的状況が色濃く影響、その中で作家の感情を露わに、絞り出すように“表現”している、とでも言うか…
スペース中央にこれも重要な作品と思われる彫刻(エルンスト・バルラハ「うずくまる老女」など)を配したそこにはドイツ表現主義の重要な作家たちの作品が珠玉のように並んでいたんだ、と帰宅後改めて気付きました。遅かったかね…😅
で、まあ次が「ロシア・アヴァンギャルド」…
この時私の中では「構成主義」(Constructvism)という言葉が脳裏を駆け巡り、そのコンテクストの中で作品を受け止めよう👽とする衝撃吸収姿勢を取ります💦
記憶が正しければ、次がピカソ/キュビズム👏🎯
そのエリアで、モディリアニ、マチス、ブラマンク(あまりフォーヴっぽくない⁉️)などの作品にホッとしたのは内緒の話。
そして、マン・レイ…。写真のコレクションもこちら凄いんですねえ、流石にライカの国?
ルートヴィヒ夫妻の興味はアメリカにも及びます。
ポップカルチャーの先駆けのようなコレクションもドイツ人バイアスが掛かっている気はしましたが迫力。
何か忘れているかな…
というところで私の得意技?に気付き💣
ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション
これが作品紹介サイト、シュルレアリズム(エルンストとか)、抽象、前衛といった辺を私は言及忘れ🤬
最後のところのヨーゼフ・ボイスの作品で随分と時代が近づいてきたなあ、と思ったのですが、それでほぼ私の生まれ年作品…あとパレルモとかね。
などなど、まごう事無く20世紀のアートシーン@ドイツ目線の包括的展示だった、なんて私には言う資格はありませんが、それにしても…
(写真は唯一撮影が許可されたカーチャ・ノヴィツコヴァ「近似(ハシビロコウ)」)上述のように1900年台初頭の政治・経済状況が生み出したアートシーンであることはひしひしと感じられました。
第二次世界大戦を経て、今またコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、中国の覇権主義といった暗雲。日本だと財政赤字膨張、円安、インフレですかね、の中、今一体どんなアートが創り出されているのか、残念ながら?ルートヴィヒ夫妻のように自分のコレクションは出来ないけど、そうした目線でギャラリーとか行ってみようかな、と思いました。
誰しも言うような感想かも知れませんが…