最近とても気になる大正年代に画家、装幀家、挿絵画家、舞台装置設計家etcで活躍された小村雪岱さん。
埼玉県立近代美術館で行われた企画展に訪問した際疑問だった”あの直線を日本画家としてどう引いたのか”という点はその後購入した「芸術新潮2010年2月号」で雪岱の甥さんが同様の質問(烏口とか道具を使っているのか?)を彼にした時”そういう修行をしているから”という答えを受けた、ということで、フリーハンドだったんだ、と知りました。
そんなこんな、で色々ググっている最中、こんな松岡正剛さんのブログ「千夜千冊」の1章を見つけました。
星川清司さんという方の『小村雪岱』(1996 平凡社)という本を紹介されているんですが、この記事だけでもかなりのことを知ることが出来ます。また、同ブログではこの章で泉鏡花の「日本橋」、そう鏡花と雪岱の最初のコラボ作品、も紹介されています。そこでは、”『日本橋』は雪岱の絵のように感想することが、まずは前提なのである”と松岡さんは述べています。
対象となる文学作品を完璧に理解し、そこから”昭和の春信”と謳われる筆力で挿絵や装禎、デザインを行う… うん、やっぱり凄い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます