トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

中底の突起作り。

2015-10-23 16:47:13 | Boots
いよいよ明日、明後日と青山のホンダでカフェカブミーティングが開催されます。



私は25日(日)にエントリーしているので明日の夜、眠れるか心配です。(笑)








と、カブの事ばかり気にしていられないので仕事をします。(笑)





工房では中底の加工をしました。



前回紹介したすくい縫いの前に行う作業ですね。




中底加工の内、ハンドソーンウェルト製法のみ必要になる加工がウェルトを縫い付けるための突起作りがあります。




突起は中底の革を切り取り作っています。



なので中底の革はある程度の厚みが必要になるんですよ。





それでは作業をします。







まずは中底の外側を切り取ります。


切り取るときに使っている道具は包丁です。



革切り包丁はこんな形をしています。

料理用の包丁とはぜんぜん形が違いますね。


私は型紙を切るときからこの包丁を使っています。


包丁は用途に合わせたり、切れなくなったときのために5本用意しています。


刃の幅が違ったり、刃の角度が違いますね。




包丁が切れないと突起作りはとっても時間がかかったり、上手く作業ができなかったりするので
突起作りのときは切れ味の良い包丁が欠かせません。
(切れない包丁だとイライラします【笑】)




中底の外側を切り取ったら、次は内側を切り取ります。



外側の切り取った革は必要ないので捨ててしまうんですが、内側の切り取った革はすくい縫いが終わった後、
元の位置に貼るのでキレイに切り取ります。





切り取るときはこんな感じです。

コンパスで引いた線に合わせ包丁で切り込みを入れ、切り込みの深さと同じ位置で革を切り取ります。



包丁を引いて切り取るんですが、このとき切れない包丁だと『ス~~』っと革が切れないんです。






突起はウェルトをかける範囲で必要なので今回は踵周り以外を切り取ります。





作業が終わった状態がこちら。

バッチリです!!(喜)







そして、切り取った革はこのようになっています。

こちらもバッチリですね!!




この作業がハンドソーンウェルト製法のみ必要となる作業です。


グッドイヤーウェルト製法は革に突起を “作る” のではなく、中底に “リブ” という別の突起を付けるようになります。





それぞれの製法で特徴があるので 『どの製法が一番優れている』 という事ではありませんよ。








ささ、中底の準備もできたので次は吊り込みです。




徐々にブーツの形が出来上がっていくので作業も楽しいです。












最後に25日のカフェカブミーティングに行く準備が着々と進んでるカブです。






もし、このブログを見てくれている方で私を見かける事がありましたら声をかけてくださいね。





















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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