「イブの息子たち」にまつわる中学時代の話 その後
中学3年の時に、隣の席の女性が秋田書店の少女向け雑誌「プリンセス」を貸してくれた話をしましたが、
その続きになります。
私は、その「プリンセス」を、
「面白かった!」と言って返したような気がします。
エーベル・バッハ少佐が、「イブの息子たち」の世界に参入している番外編でしたので、
単なるドタバタに終始していないストーリーになっており、
その部分に面白みを見いだしていたのだと思います。
彼女は、「イブの息子たち」のドタバタが、
たいそうお気に入りだったようで、
「面白かった!」と言って、
プリンセスを返した私の言葉に気を良くしたのでしょう。
翌日か数日後に、
「イブの息子たち」の単行本、第1巻を私に貸すために持ってきてくれたのです。
「へぇ?コミックまで持っているの?」
と思わずつぶやきました。
彼女は、そのコミックを貸す事に多少の気恥ずかしさを感じていたようではあります。
さっそく、給食時間が始まるちょっと前に、
机のやや下で頁をめくっていました。
通っていた中学では、
給食時間に担任以外の先生が、生徒と給食を共にするために、
交代でやってきます。
この日は、
女性体育教師が、私のクラスにやってくる日でした。
机の下で頁をめくっている私に目を付けた女性体育教師は、
私の読んでいる「イブの息子たち」の単行本を没収しました。
ここで言っておきたいのは、
「給食時間が始まる前に、コミックを読んではいけない」
という決まりみたいな事が、
ハッキリと存在していなかったという事です。
なぜなら、他の先生が、やってきた時であれば、
同様の没収は起きたりしていないからです。
運が悪かったのです。
職員室に足を運んでかけあえば、
返してくれたかも知れませんが、
学校の先生が没収したコミックを返してくれたという話も聞いた事がないので、
そのままになってしまいました。
この頃は、教師の力がPTAよりも強い時代でもありましたし、
中学生にとって教師は絶対的な存在でしたので、
交渉して返してもらえるとはとても思えませんでした。
貸してくれた隣の席の女性には、
本当にすまない事をしました。
田舎の少女が、
お小遣いの中から、
欲しいコミックを購入しているわけですから、
大切にしていたと思います。
彼女はとても寛容で、
「イブの息子たち」を没収された事を、
私をせめる事無く、許してくれました。
私はこの没収の出来事が本当に、納得し難いものがあり、
クラスの卒業文集の私の頁に、
「体育の○○先生が、
給食時間の前に私が読んでいた
『イブの息子たち』を没収したので、
返してもらいたい!」
と綴りました。
ちなみに、私がいたクラス文集の表紙には、
「ELP四部作」の写真を元にしたキース・エマーソンのイラストが、
描かれています。
行きがかり上、文集の表紙を担当するのは、自分になっていたので、
趣味を反映させたわけですね。
1977年、
中学では新しいグランドピアノを購入し、
秋の文化祭の時期に、国立(くにたち)音大の先生を呼んで、
演奏してもらうイベントもありましたので、
自分としてはそれにあやかったつもりでした。
以上。
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本ブログは、私自身のEL&Pに関連する思い出、所持物の観察日記、妄想、関連している品物の紹介等、EL&Pにまつわるアレコレを思いのままに書き綴っております。
世代を越えたEL&Pファンのちょっとしたお楽しみになればと思います。
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中学3年の時に、隣の席の女性が秋田書店の少女向け雑誌「プリンセス」を貸してくれた話をしましたが、
その続きになります。
私は、その「プリンセス」を、
「面白かった!」と言って返したような気がします。
エーベル・バッハ少佐が、「イブの息子たち」の世界に参入している番外編でしたので、
単なるドタバタに終始していないストーリーになっており、
その部分に面白みを見いだしていたのだと思います。
彼女は、「イブの息子たち」のドタバタが、
たいそうお気に入りだったようで、
「面白かった!」と言って、
プリンセスを返した私の言葉に気を良くしたのでしょう。
翌日か数日後に、
「イブの息子たち」の単行本、第1巻を私に貸すために持ってきてくれたのです。
「へぇ?コミックまで持っているの?」
と思わずつぶやきました。
彼女は、そのコミックを貸す事に多少の気恥ずかしさを感じていたようではあります。
さっそく、給食時間が始まるちょっと前に、
机のやや下で頁をめくっていました。
通っていた中学では、
給食時間に担任以外の先生が、生徒と給食を共にするために、
交代でやってきます。
この日は、
女性体育教師が、私のクラスにやってくる日でした。
机の下で頁をめくっている私に目を付けた女性体育教師は、
私の読んでいる「イブの息子たち」の単行本を没収しました。
ここで言っておきたいのは、
「給食時間が始まる前に、コミックを読んではいけない」
という決まりみたいな事が、
ハッキリと存在していなかったという事です。
なぜなら、他の先生が、やってきた時であれば、
同様の没収は起きたりしていないからです。
運が悪かったのです。
職員室に足を運んでかけあえば、
返してくれたかも知れませんが、
学校の先生が没収したコミックを返してくれたという話も聞いた事がないので、
そのままになってしまいました。
この頃は、教師の力がPTAよりも強い時代でもありましたし、
中学生にとって教師は絶対的な存在でしたので、
交渉して返してもらえるとはとても思えませんでした。
貸してくれた隣の席の女性には、
本当にすまない事をしました。
田舎の少女が、
お小遣いの中から、
欲しいコミックを購入しているわけですから、
大切にしていたと思います。
彼女はとても寛容で、
「イブの息子たち」を没収された事を、
私をせめる事無く、許してくれました。
私はこの没収の出来事が本当に、納得し難いものがあり、
クラスの卒業文集の私の頁に、
「体育の○○先生が、
給食時間の前に私が読んでいた
『イブの息子たち』を没収したので、
返してもらいたい!」
と綴りました。
ちなみに、私がいたクラス文集の表紙には、
「ELP四部作」の写真を元にしたキース・エマーソンのイラストが、
描かれています。
行きがかり上、文集の表紙を担当するのは、自分になっていたので、
趣味を反映させたわけですね。
1977年、
中学では新しいグランドピアノを購入し、
秋の文化祭の時期に、国立(くにたち)音大の先生を呼んで、
演奏してもらうイベントもありましたので、
自分としてはそれにあやかったつもりでした。
以上。
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本ブログは、私自身のEL&Pに関連する思い出、所持物の観察日記、妄想、関連している品物の紹介等、EL&Pにまつわるアレコレを思いのままに書き綴っております。
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「イブの息子たち」は私も昔愛読していたので懐かしく、
御記事を楽しく拝読させていただきました。
体育の先生、ひどいですね。
コミックは立派な教養本ですのに・・・
作者の青池保子氏がEL&Pのファンだとは存じませんでしたが、
確かに作品中ロッカー系の登場人物が沢山登場していたので
なるほど・・・と再認識しました。
同氏の作品では、その後に登場する
「エロイカより愛を込めて」が秀逸です。
もう読まれたことはありますか?
「イブ・・・」のハチャメチャ感が
よりギャグサスペンスになって読み応えありますよ。
お勧めですので、是非ご覧になって下さいませ。
登場人物のエロイカ伯爵はキッスかクィーン系ですが、
エーベルバッハ少佐も誰か有名ミュージシャンの
パクリなのでしょうか?
あ、EL&Pは、「明るい表紙に失望したファンも少なからず」
というアルバム「Love Beach」の
「将校と紳士の回顧録~プロローグ&愛を感じた時」
がお気に入りです。
ヘビーよりメロディがあるロマンティック系がいいですね。
「展覧会の絵」なら「賢人」とか、その他「セラヴィ」とか・・・
長々と失礼しました。懐かしい御記事に御礼申し上げつつ・・・
こちらこそはじめまして。
コメントありがとうございます。
「エロイカより愛をこめて」は、
今でも愛読書の一つで、新刊が出る度に購入しております。
(^ ^)
正直、この作品があるおかげで、「イブの息子たち」を安心して取り上げられるという事はあります。
文庫の方には各界のエロイカファンが、文章を載せているので、
いろいろな方をトリコにしている作品なのだなと、
つくづく思います。
このブログのカテゴリーの
「EL&Pに影響を受けていると思われる創作家達」
の中に青池先生関連のムック本や書籍も、
取り上げていますし、EL&P関連ではないですが、
「修道士ファルコ」もとても気に入っています。
エーベルバッハ少佐のモデルは今ひとつはっきりしませんが、
髪型だけはキースだという話を聞いた事があります。
エロイカ伯爵はロバート・プラントですね。
ラヴ・ビーチの個人的な感想は、カテゴリーでチョコチョコ記しています。
私はA面も、けっこう好きですし、
ジャケットも好きですね。
何しろ、高校生でしたので、EL&Pの写真だったのが、
単純に嬉しかったですね。
このヤプログの書き込み欄は、悪質誘引防止のためか、
URLを貼れないのですが、
「賢人」の演奏が入ったアルバムを2013年にリリースしたクラシックギタリストもいますので、関心があれば、
「他のアーティストによって演奏されたEL&Pの曲」のところを覗いてみてくださればと思います。
こちらもつい長々と書いてしまいました。
よろしければ、また、いらしてくださいませ。