EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

音楽専科 1976年 7月号 大特集 誰が最高のキーボードプレイヤーか

2012-08-04 17:24:37 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
音楽専科 1976年 7月号
大特集 
誰が最高のキーボードプレイヤーか



画像① 表紙は当時、キース・エマーソンを敬愛していると言っていた、
エンジェルのグレッグ・ジフリア


この雑誌は、1976年の雑誌です。
個人的には洋楽のアナログ盤の収集は始まっていたのですが、
頭の中はウイングスとビートルズでいっぱいで、
キース・エマーソンの事は全く知らなかった時のものですね。

そのため、リアルタイムで購入した雑誌ではないです。

音楽専科はミュージックライフに比べて読む箇所が多いので、
洋楽に目覚めて1年も経っていない少年が手に取るにはちょっと難しすぎたように思います。
基本的にはウイングスとビートルズが載っていない雑誌は関心外だったわけです。

その頃にEL&Pは、表向きは活動休止状態、
実際には四部作をせっせと制作していたわけですね。

本誌には、キース・エマーソンとリック・ウェイクマンのどちらがスゴイのかという特集記事が組まれています。

まず、カラーページの見開き2頁に、キースとリックの写真が1頁ずつ載っています。

キースがやや疲れ気味のひげ面のアップの写真なのに対し、
リックはマントを着て「オレは華麗なるキーボードの魔術師さ!」ってな感じです。

EL&Pとイエスは仲良しであると、いろいろなインタビュー記事から受け取れますが、
それはクリスとかジョンとの話であって、
1974年頃のキースは、リックとは知人でもなかったようですね。

その後、リックとは友人になったと何かで読みましたが、いつ頃から友人になったのかは、ちょっと解りません。
キース・エマーソンインタビューズの時点では確か既に友人だったとは思います。


画像② 特集の扉の頁

白黒大特集ページは、149から162、編集スタッフが心血を注ぎ込んだ特集といえます。

キースとリックの事に限らず、ピーター・バーデンス、パトリック・モラーツ等、台頭して来たキーボードプレイヤーに関する説明もあります。

キースとリックを、どうして対決させなくてはいけないのか、よく解りませんが、
架空の対談まで設定する熱の入った企画です。
伊藤正則氏が2人の間に立ってインタビューをしています。

ロッキンオンの架空インタビューもそうでしたが、
本人達はあまり言わないであろうという内容で、
対話が展開されています。
(あまり言わないであろうが、本音としてはありうる主張という感じです。)

企画タイトルそのものが、
あえて言うまでもない事ですが、キースとリックが突出したカリスマキーボードプレイヤーであった事の証でもあると思いますね。

ただ、この特集の背景にある事情として、
優れたロックギタリストが多数いる中で、
ロックのスターキーボードプレイヤーと称してもよいミュージシャンが、
キースとリックしかこの時点ではいないこと。
そのため、人気と実力の点において、
彼らの後を追いかけるキーボードプレイヤーが、ほとんどいない事に対して、
間接的な問題定義をしているような感じに受け取れます。

これは、ELP四部作がリリースされる前の企画になるわけですが、
一部の評論家は、EL&Pの行き詰まりを指摘していますね。
四部作リリース時の様々な評価はともかくとして、
リリース後のバンドの失速感は確かにありました。
それを「行き詰まったから」という言葉で言い換える事もできるでしょうから、
ある程度予見的なキース(EL&P)評でもあります。

以上。

本ブログはエマーソン、レイク&パーマーに関するいろいろな品物を思い出や感想、気ままな意見と共に綴っております。
EL&Pファンのちょっとした楽しみになれば幸いです。
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2012年8月4日 yaplog!

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