レコード芸術 2010年12月号
表紙
吉松隆氏の『タルカス~クラシックmeetsロック』がリリースされた年のクラシック音楽の専門誌です。
「オーケストラの可能性を拡張する渾身の異色作がCD化」
とうタイトルで、吉松隆氏へのインタビューが3頁に渡って掲載されています。
吉松隆氏がタルカスのフィギュアを抱えた写真もあります。
タルカスのオーケストラ盤のスコアを制作して演奏会に漕ぎ着けるまでのエピソードが掲載された内容になっているのですが、
タイトルに、あえて「タルカス」の文字を持ってこないところも、
この専門誌における記事の作り方なのでしょう。
ここに記されているエピソードは、このブログではまだ取り上げていない、「ストレンジデイズ」にも掲載されていたように記憶していますが、
この「レコード芸術」で語っている事との違いは精査しておりません。
とても厚くて、情報量の多い、クラシックの専門誌なのですが、
目次を見ると、特に、このインタビューが、際立ったテーマとして、取り上げられているわけでもない感じですね。
「異色作イコール注目作」ではないのでしょう。
『タルカス~クラシックmeetsロック』と、
EL&Pの「タルカス」のジャケットが、
CD番号付きでインタビュー記事の片隅に小さく載っています。
この膨大な情報量を記載してある専門誌を隅から隅まで読まれる方もいるのでしょうが、
ご自分に興味のある記事だけしか読まないという人がほとんどかも知れませんし、
そう考えると、このインタビュー記事を読んで、EL&Pの「タルカス」に初めて辿り着く人はあまりいないかも知れません。
吉松さんが、オーケストラタルカスのスコアを書き上げから、
キースに送付して演奏の快諾を得たのが、
実際のコンサートの1週間前だったそうで、
生きた心地はしなかったとの事。
コンサートに向けての準備と許諾への作業が同時進行していたとは、
何とも凄まじい状態に置かれていたわけです。
インタビュアーにも、「燃え尽きた!」と述べていますので、
新たにEL&Pの作品をオーケストラにする気力は喪失していたようです。
この時から既に10年以上経過していますので、
EL&Pの他の作品に挑んでもらえたら嬉しいのですが。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。
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