プレイヤー誌 1994年 10月号
表紙
「イン・ザ・ホット・シート」から、
28年も経過したのか
多くのEL&Pファンは、
「イン・ザ・ホット・シート」の音に肩を落とし、
このプレイヤー誌に掲載されていた、
グレッグ・レイクとキース・エマーソンのインタビュー記事を、
目を皿のようにして読んだと思います。
インタビュー記事は、
「イン・ザ・ホット・シート」がリリースされて間もない事もあり、
グレッグは、アルバム全体に対して、
すこぶる肯定的な考えを述べています。
「これはビッグなアルバムだ!」
と考えているようです。
一方、キースですが、
レコーディングの作業自体は、
良いモノを制作しようとして、
真摯に取り組んだわけですが、
自分の意見が多数決で通らず、
途中からどうでもよくなったような事を述べています。
結局、思い通りの音楽を作るには、
ソロアルバムしかないという事に落ち着いたようでした。
出来上がったアルバムを批判したりはしていないものの、
「新・ラヴ・ビーチ」と位置づけ、
「評価は聴いた人達が決める事」としていました。
キースとしては、EL&P再集結に到る経緯から
自分名義のバンドでアルバムをリリースする困難さも、
体感しているので、
このアルバムで思い通りの事が実現していないにせよ、
EL&Pというバンドが存続している以上は、
ファンが求める音楽を作る機会は訪れる可能性はあると、
思っていたのでしょう。
グレッグは「EL&Pは組織的」とどこかで語っていましたが、
このアルバムに関しては、
キースのインタビューを読むと、
プロデューサーの意見を踏まえつつ、
スタッフとメンバーを合わせた多数決で決めている事もあったようなので、
そのような在り方を「組織的」というのであれば、
そうなのでしょう。
結果としてアルバムは売れなかったので、
この路線はバンドにとって経済的な利益をもたらさず、
継続しても仕方がないという事はハッキリしました。
しかし、その後は、キースとカールの、
「グレッグをプロデューサーに据えたくない」という意見が勝り、
次のアルバム制作ができないまま時間は経過し、
「イン・ザ・ホット・シート」は、
最後のスタジオアルバムになってしまいました。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。
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