EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

PETER HAMMILL / AND CLOSE AS THIS

2012-01-06 13:58:35 | Keith Emerson参加作品関連
PETER HAMMILL / AND CLOSE AS THIS


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ピーター・ハミルが1986年に発表したソロアルバムです。

私はひょんな事から、このアルバムにまつわるキース関連の事項を知る事になり、購入してみました。

この中の『「Empire Of Delight」という楽曲が、元々はキース・エマーソンの楽曲用に詩作されたもの』という記述が、大手通販サイトにありました。

しかし、別のサイトでは、大胆にも、
『「エンパイア・オブ・デライト」はキース・エマーソンとの共作』との記述があり、
一体どちらが正確なのか、判別がつきかねます。

ちなみに私の所持しているものは、ヴァージンレーベルの国内盤CDなのですが、
丁寧な解説と翻訳がある割には、キース・エマーソンとの関連についての記述は一切ありませんでした。

1986年がキースにとってどのような年であったかを振り返ってみますと、
「エマーソン、レイク&パウエル」をリリースし、
マディソン・スクェア・ガーデンを満杯にしたところまでは良かったのですが、
その時のマネジメントが次のアルバムの制作予算を残しておかなかったので、
それが発覚した時点でこのプロジェクトが頓挫したようなインタビューをどこかで読んだ記憶がありますね。

「エマーソン・レイク&パウエル」のアルバムリリースまでは、その事に没頭していたと思われますので、
このピーター・ハミルとの関わりは、エマーソン、レイク&パウエルのプロジェクトがアルバム制作に向けて始動する前であったと考えられます。

本当にピーター・ハミルとの「共作」であれば、
東京FM出版から90年代になって出版されたEL&Pメンバーの関連アルバムのディスコグラフィーにも掲載されると思われますので、
実際は、「共作」ではないと思います。

ただ、このような事は、後年になって、真相が明らかになる場合もあるので、
共作の可能性は否定できません。

この曲、音を聞いてみた感じでは、キースの曲調ではないですし、
キーボードはピーター・ハミルが弾いているので、
「共作」が企画倒れで終わって、
ピーター・ハミルが作詞・作曲を手がけたという見方が妥当かも知れませんね。

それにしても、もし実現していたら、意外すぎる組み合わせです。

かたや、かつては表舞台を輝かしく走り抜けたスーパープログレッシヴバンドのキーボードプレイヤー。
かたや、ジャンルとしてはプログレであったが、どちらかと言えば日陰ロードを歩んでいたけど、とてもコアなファンを持ち続けるヴァンダー・グラフ・ジェネレーターのリーダー。

一体、どこで接点があったのか、興味は尽きませんね。

2012年1月6日 yaplog!


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