EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ブートは違法であるが、違法と解るだけマシか

2015-10-14 15:59:28 | Emerson,Lake&Palmer関連
ブートは違法であるが、違法と解るだけマシか

本ブログでは、私の方針で、ブートの類はこれまでアップしてきませんでしたし、
これからもそのつもりではあります。

EL&Pの場合、
オフィシャルブートと称して、
ブート音源を無料で入手してオフィシャルリリースするというケースも出てきました。
音の悪いものから、良いものまであって、このブログでも幾つか取り上げています。

ブートは違法な品物ではありましたが、
特にアナログ盤が主流の時代は、
ミュージシャンの契約している音楽会社から公式にリリースされたものではないと、
見ただけで解る特徴がありました。

ブートは、そのほとんどが、
白もしくは別の淡い色の薄い用紙に、
絵やタイトルが描かれていたり、写真が挿入されたりしており、
レコードが入った白いやや厚手のスリーヴと共に、
密封されて販売されていました。

例外もありますが、「果たして公式盤か?」と悩む事は見た目からしてもありえないわけです。

CDが主流になってからは、ブートCDが出回っているのですが、
レコードでブートだった音源のタイトルを変えて販売している物もあるという話です。
また、素人もカラージャケットを制作できる時代になったので、
プラケースに入っているジャケットは、そのほとんどがカラージャケットのようです。

但し、ジャケットがカラーになっても、公式なタイトルではありませんので、
ブートCDである事は解るわけです。

70年代から今にいたるまで、
違法ではあっても、ブートはブートである事を主張しているという事ですね。

一方、これとは全く逆のケースにはまった事があります。

80年代に「ストリート・オブ・ファイヤー」という映画を新宿で見たのですが、
そこに出てくる音楽が気に入りまして、
新宿の道端で販売している輸入カセットテープのサントラを購入したのです。
新品らしく透明なセロハンみたいな用紙で封入されて売られていました。



「こんな道端でも既に輸入のサントラカセットテープが発売されているのか?」

と思いながら、お金を払いました。

寮に戻って聴いて見ると、その音の悪さはヒドイものがありました。

これはオリジナルのサントラレコード等を、
ラジカセ等で録音して販売しているという類のものだったのではないかと、
今にして思うわけです。

サントラをきちんと聴きたかったので、
間をおかずに輸入盤のレコードを購入したのですが、
LPジャケットのデザインは、カセットテープに印刷されている絵柄の元になったと、
すぐに解りました。

カセットテープの絵柄の方は、かなり荒い感じです。
インデックスの裏には曲目が丁寧に印刷してありますけどね。

道端で購入した輸入カセットテープですが、
もう一つだけありまして、
それは「メトロポリス」のサントラなのですが、
こちらの方は、音がとてもクリアで、人にも貸せるような品物でした。
それは、たまたま音が良かったという事なのでしょう。

今だから、解るのは、
この「ストリート・オブ・ファイヤー」のサントラカセットテープは、
公式な品物の偽造品だという事ですね。

道端で売られていた、この偽造品の制作販売には一つの傾向性があるようです。

旬の作品を安く売ると、私みたいな世間知らずが飛び付くので、
そんな人をターゲットにしたものなのでしょう。

そのため、著名なミュージシャンの過去の作品は、
扱っていないわけです。

道端で販売するので置くスペースも限られていますから、
主力売れ筋を並べるのでしょう。

数年前に、
某巨大サイトのマーケットプレスで、
ツェッペリンのCDボックスが激安だったので、
購入してみたら、偽造チャイナ品だったというブログを読んだ事がありますが、
結局、偽造品を作る側はお金をかけたくないので、
ボックスのつくり等をみるとボロが出ていたようです。

そういうわけで、
ブートよりタチが悪いとも言える偽造品ですが、
入手してみたこの「THE BEST OF EMERSON LAKE &PALMER」
のカセットテープも、
ジャケットの図柄の荒さと、
アトランティックのマークの表現具合から言って、
偽造品の可能性が高いですね。



音の方は聴いていないので、解りません。

以上。

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