風の記憶

the answer is blowin' in the wind

蝋梅が咲く頃

2021-02-20 | 




   

我が家の庭の蝋梅(ろうばい)も、つぼみを柔らかくして咲き始めました。
蝋細工のような艶やかな光沢と透明感を持ち、微かにとても良い香りがします。

この蝋梅、名前は「梅」となっていますが、実は梅の仲間ではないそうです。
梅はバラ科サクラ属に分類されますが、蝋梅(ろうばい)はロウバイ科ロウバイ属に分類され、
梅とはかなり遠くに分類されるようです。
ちなみに、蝋梅の色によく似た花に黄梅がありますが、こちらも梅の仲間ではなくモクセイ科
ソケイ
(ジャスミン)属に分類されるとか。
梅に黄色い花を咲かせる品種はないそうです。

蝋梅の原産国は中国で、日本に渡来したのは意外と最近だそうです。とはいっても江戸時代末期
頃だそうですので、今に生きる私たちからすれば、昔々・・・、ですけどね。(^^;

蝋梅はまた、漢方薬としても利用されるようです。蕾を乾燥させて煎じたものを飲むと解熱や
咳止めの効果があるそうです。
ところが、花が終わった後の種子は毒になるんだそうです。種子を摂取すると30分ぐらいで
痙攣が起きて、最悪呼吸困難で死に至るらしいです。気をつけましょう!!
薬にも毒にもなるとはこのことか・・・、ちょっと違うか。(^^;)


『 蝋梅や 雪うち透かす 枝のたけ』


と芥川龍之介も歌に詠んだように、蝋梅は冬の季語となってます。
「春を先駆けて咲く」のではなく、「冬の終わりを告げてくれる花」なのです。

やがて、春を告げる花たちが咲き出す頃まで、蝋梅は 終わり行く冬 を歌って散るのです。

 





































撮影DATA
Nikon D750
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO VC





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2 コメント

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Unknown (mirapapa)
2021-02-20 14:12:00
奈良のmirapapaと申します。
山形では今蝋梅の先始めなんですね!
我が家の蝋梅は1月末に満開になり、そのあと香りを失いますが、ひと月ぐらい花の姿を保ちます。
今は、満開に近づく白梅の隣で、たくさんの花がやや色あせています。
花が見えなくなると、すっかり春です♪
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Unknown (伊藤)
2021-02-20 16:25:04
mirapapaさん、はじめまして。
コメントいただけてうれしいです。ありがとうございます。

山形の蝋梅、そうなんです、例年だいたい今頃からやっと咲き始めますね。
まだ市内でも残雪があるんですが、そんなときに咲いてくれるのでとても勇気づけられる花です。
この後、何度か雪がぶり返して、3月になると梅が咲き始めて、早春の花たちが次々と開花する頃
人知れず蝋梅の花は無くなってしまいます。
偏西風が止んで雪が降らなくなり、東風が暖かい春を連れてくると、草花たちが待っていました
とばかりに一斉に咲き始めます。
東北の短い春は、梅も桃も桜も一気に咲くので見事ですよ。(^^)♪

PS:ホッケの開き、とってもおいしそうでしたね。私も大好きです。(^^)/
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