いのちとは
2006-04-19 | 風

「インディアンの言葉」という本に感動しています。
開拓者たちにとって土地は投資の対象でしかなく、エネルギーと資源を絞り出すための物質としか見ないことに憤りを感じるインディアンたち。彼等にとっては自然は宇宙そのもの、人間にとって一番大切な倫理の源泉だと考えられていました。ですから、土地を売り買いしたり、全体の一部しか見ない理屈や計算によって操作したり支配したりする西欧的なものの考え方をどうしても認めることが出来なかったのです。
白人による迫害、追放、隔離により消滅寸前にまで追い込まれたインディアンたちが、自分たちの数万年の歴史で育て上げた精神文明の全尊厳をかけて語った言葉の断片、それは日本人がかつて大切にしていたことと多く重なるような気がするのです。
すべてのものには神が宿っているということ、あらゆるものが繋がっているということ、土と水と日の光に感謝し慎ましく生きること・・・。
私たちが無くしてしまったとても大切なことを、この本の言葉たちは教えてくれているようです。
いのちとは何か
凍てつく冬の空気に野牛の吐く吐息
草の上に落ちつかない姿を映しながら
日没とともに消えていく、ちっぽけな影

はっとします!
私もこんな言葉を収録してました。
<インディアンの教え>・・・PTA関連でしたが
l 批判ばかり受けて育った子供は、非難ばかりします。
l 敵意に満ちた中で育った子は、誰とでも戦います。
l 冷やかしを受けて育った子は、はにかみやに成ります。
l ねたみを受けて育った子は、いつも悪い事をしているような気持ちを持ちます。
l 心が寛大な人の中で育った子は、我慢強く成ります。
l 励ましを受けて育った子は、自信を持ちます。
l 誉められる中で育った子は、いつも感謝する気持ちを持ちます。
l 公正正大な中で育った子は、正義感を持ちます。
l 思いやりの有る中で育った子は、信頼を持ちます。
l 人に誉められる中で育った子は、自分を大切にします。
l 仲間の愛の中で育った子は、世界の愛を見つめます。
ネイティブアメリカンも人はここの一部でしかないことを分かっているように思います。
日本もかつて同じ考えだったような気がします。
<インディアンの教え>、本当にその通りですよね。自分に当てはめてみるとよく分かります。
やはり子供の時期がとても重要。日本にもこのような教えがあったような・・・。
そうそう、日本は八百万の神です。
庄内にも田圃のあちらこちらに小さな社があって、春になると鳥海山からそこに田圃の神様が降りてくるって言われていますね。農家は春と秋に必ずお参りします。
七五三なんかも、氏神様=その土地や親族を守ってくれる神様にお参り報告することなんですが、最近は何かイベントだと思っている若い親がめんどくさがってやらないとか・・・。
合理性だけが優先される世界はつまらないものです。