風の記憶

the answer is blowin' in the wind

小雪の頃~庄内の暦風景_20

2015-11-23 | 二十四節気

冠雪の月山(鶴岡市田麦俣より)

 

 

冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
陽射しは弱まり、木々の葉は落ち、冷え込みが厳しくなる季節。
山の峰はそろそろ雪で覆われ、平地にも初雪が舞い始める頃です。
多くの木々が紅葉した後、最後に色づくのが銀杏ですが、その最後の彩りも
この季節に散ってしまいます。
青空によく映える黄色の並木道は初冬の風物詩ですが、このイチョウ属、実は
2億年前の地上に繁栄し、草食恐竜によって種を拡散させていた裸子植物で、
今日にある種族が唯一の銀杏であることから「生きた化石」と呼ばれているのだ
そうです。

金色の小さき鳥のかたちして 銀杏散るなり夕日の岡に(与謝野晶子)

庄内でも、鳥海山や月山は既に冠雪して、里や街にも初雪がちらつきはじめます。
雪国の一般的な冬支度である公園の樹々への“こも巻き”や“枝吊り”、その他に
庄内では独自の冬支度である、地吹雪対策として道路の防雪柵設置や、施設の
出入口への風除室の設置などもこの頃には完成しています。
一口に“冬”といっても、その年によって暖冬があったり豪雪があったりしますが、
雪国ではどんな冬であっても乗り切れるような準備が重要ですね。まあ、雪の多い
少ないや温かい寒いの違いはありますが、庄内に限っては“強風”(偏西風)だけは
必ずやってくるんですよね~。
逆に言うと、この強風や地吹雪が無いと庄内らしくないって言うか・・・。
(^^;)遭遇したくはありませんけどね。


 


「 小雪 」 七十二候
 第五八候 ~ 虹蔵不見(にじかくいれてみえず)虹を見かけなくなる頃[11月23~26日頃]
 第五九候 ~ 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)北風が木の葉を払いのける頃[11月27~12月1日頃]
 第六十候 ~ 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)橘の葉が黄葉し始める頃[12月2~6日頃]

 








平地でも雪が付く頃です




月山(鶴岡市櫛引より)









久しぶりの小春日和に名残り紅葉が揺れています




ドウダンツツジの冬芽、厳しい季節を越えます




庄内柿の「木守り」です。
収穫の感謝、来年の収穫への祈りのために1個残します。




庄内町より眺める月山




庄内町より眺める鳥海山。「赤鳥海」です



















撮影DATA
Nikon D300s
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G
Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
TAMRON SP 90mm MACRO F2.8

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小春)
2015-12-10 07:06:29
ご無沙汰!
ブログ復活したので思い出して訪問してみました^^

あっ!
合い言葉は「白い水着」です(爆)
返信する
Unknown (伊藤)
2015-12-10 10:58:08
おおぉ♪
小春さん、お久しぶりです。
何か最近懐かしい人に矢継ぎ早に出会うなぁ(^o^)
仕事で取引先に訪問したら高校の同級生だったとか、先輩だったとか、後輩だったとか・・・。
何か嬉しいね。

ブログ復活、おめでとうございます。
2年半ぶりって・・・。(^^;)ブログがあるのを忘れてました、ってところで吹き出しちゃいましたよ。
早速gooの読者登録しますね。
今後ともよろしく♪(^^)/

白い水着・・・。(^^;)イイデスネェ
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