風の記憶

the answer is blowin' in the wind

秋分の頃~庄内の暦風景_16

2015-09-23 | 二十四節気

遊佐町野沢地区にて 

 

 

 

「秋分」は「春分」と同じく、太陽が真東から昇り真西へと沈む日、昼の長さと夜の長さが
同じになる日です。
この日を境に夜の方が長くなっていきます。
またこの日は「秋彼岸の中日」でもあります。→彼岸とは

この頃の庄内では、秋桜や彼岸花をあちらこちらで見ることができます。野では秋草達が
今を盛りと花を咲かせ、山里では栗やドングリが実を落としはじめます。
ところでこの彼岸花は何とも不思議な花です。夏の間は何も無いと思っていた場所から、
お彼岸が近づいてくる頃に突如としてスルスルと一本の茎を出して、あっという間に鮮や
かな朱色の花を咲かせるのです。そしてお彼岸も終わりその花が枯れる頃に葉が遅れ
て茂りだし、春先になるとまた知らない間に跡形も無く消えてしまうのです。
まるで彼岸に合わせたかのように、秋分のころに咲く彼岸花。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名は、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味する
そうです。

そして平野ではいよいよ稲刈りが始まります。
稲は穂が出てからの日中の積算温度が1000度に達する頃が刈りいれの目安ですが、
それがちょうどこの頃なのです。→稲刈り
山形県全域で行われる「芋煮会」。ここ庄内でももちろん河原や海辺で行われます。

何だかんだ忙しい、秋の庄内平野です。


「 秋分 」 七十二候
 第四六候 ~ 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)雷が鳴り響かなくなる頃 [9月23~27日頃]
 第四七候 ~ 蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす)虫が土中に掘った穴をふさぐ頃 [9月28~10月2日頃]
 第四八候 ~ 水始涸(みずはじめてかるる)水が凍り始める頃 [10月3~7日頃]

 




キアゲハと彼岸花




まさに「たわわ」な実り。豊かな庄内の秋です。




遊佐町杉沢地区




遊佐町杉沢地区




秋桜が至るところで満開です














山の神(鳥海山)が見守る中、稲刈りが始まりました。(酒田市砂越地区)




実りの秋、見ているだけで何だか心が豊かになってくるようです。




酒田市松嶺地区




酒田市最上川河口




秋はススキの季節です。














赤い蕎麦の花「高嶺のルビー」です。




蕎麦の花と稲穂の綺麗なパッチワーク。(遊佐町杉沢地区)




キンエノコロが何だか楽しそうに歌っているように見えました。














遊佐町野沢地区




撮影DATA
Nikon D300s
TAMRON SP 90mm MACRO F2.8
Tokina AT-X 124 PRO DX F4
Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G

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2 コメント

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Unknown (伊藤)
2015-10-05 14:45:08
明楽さん、こんにちは。(^^)

私はよく東京へ出張するのですが、最近は庄内空港から飛行機が便利ですのでなかなかJR線を利用しなくなってしまいました。
晴れた日には飛行機の窓から庄内を一望できて、いつも鳥海山の麓に広がった美田にほれぼれするのですが、特急「いなほ」から見る庄内も良いですよね。
明楽さんのコメントを読みながら、急に「いなほ」に乗りたくなりました。今度の出張は電車で・・・、4時間か~(^^;)

私たちの母校、酒田商業高校がちょっとずつ無くなっていきそうでとても寂しいですよね。
無くならないうちに写真に残したいのですが、なかなか機会を得ません。
酒商のシンボル「大欅」、紅葉したら撮影しにいってみます。良い具合の光線に当たったら良いのですがね。
ではでは(^^)/
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“豊かな実りへの感謝” (明楽)
2015-10-04 12:50:32
9月の連休、亡き父の13回忌で、帰省しておりました。

>山の神(鳥海山)が見守る中、稲刈りが始まりました。(酒田市砂越地区)

「きらきらうえつ」の車窓から、まさに、この光景を家族で眺めておりました。
一泊二日のあわただしい帰省でしたが、二日目早朝、朝日に輝く鳥海山の麓へ、向かいました。
『恵みの山 鳥海山』 の表紙にある、遊佐町指定の「天然記念物・丸子の社叢」…。豊かな実りへの感謝の参拝をさせて頂きました。
ここを訪れると、酒商時代の友人、4、5人の顔が思い浮かびます。
酒商のグランドの一部が、道路工事にかかっていて驚きましたが、仕様がないですね。
せめて将来跡地が、山居倉庫と並び、酒田観光の役に立つ事を願っています。

跡地のシンボルは、酒商生を静かに見守っていた「欅」です。
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