またRUNNAWAYS(ランナウエイズ)ネタで申し訳ないんだけど、今から37年ほど前の彼女らのライブ映像、
よく1曲目にやるこの曲もスローテンポなんだけどドスの効いた中にもキャッチーなサビがかっこいい大好きな曲。
で、前にも書いたけど当時メンバー全員女の子で17歳くらい。
この曲は違う人のペンだけど、チェリーボンブを始め、自分達でも相当ヒット曲を書いてる。
http://www.youtube.com/watch?v=tXpDZdegp2w
この、37年ほど前の17歳のJK(女子高生)と同じ歳の女の子たちとはとても思えないクオリティの高いパフォーマンス。
今の若い子たちにはどう映るんだろうか。
まず、確かに超テクニシャンは唯一リードギターのリタフォードくらい。この曲では大したギターは弾いていないけど、
彼女だけは抜群にギターがうまかった。ジョーンジェットを始め、確かに年の割に練習した成果もあってうまいなと
いうレベル。でもとにかく一所懸命演奏を良くしようと何度も繰り返し練習したのが良くわかる。
それとコーラス。これも日本では結構おざなりになってる部分の一つだと思うんだけど、とにかくみんなしっかり
ボーカルとコーラスを聞かせようと隙あらば入れてくる(笑)。それも役割はきちんと決めているようで、自分勝手には
やっていないみたい。多分ジョーンが仕切っていたんじゃないかな。
そしてこの堂々としたパフォーマンスだよね。ちゃんと「ステージにいる自分たち」を意識している。
どう振る舞えばいいか、どうすればお客さんが喜ぶか考えてるし、役者にも似た部分が感じられるね。
動きも相当練習して、ステージをこなして、ここまで出来るようになったんだろうな。
大体、そんなに激しい動きはしていないのにこの迫力。大きく動くと派手に見える・・・って俺も良く言っている
んだけど、こう言うことなんだよね。
みんなきちんと練習してる?きちんと弾けないのにただ暴れたいだけな人いない?
それでも熱くなっちゃう観客も悪いんだけど、ステージに上がって、まず何を見せるの?歌と演奏じゃないの?
自分のストレス発散のために好き勝手メチャクチャやっても多分お友達以外は楽しくないな。
最低限、ちゃんとした歌と演奏を聞かせるように努力はして欲しいね。ヘタでもいいのよ。RUNNAWAYSだって
うまいバンドだったわけじゃないんだから。
でもその「意識」の問題だよね。さすがにプロにはそこまでひどいのはいないと思うけど、でも”とにかく何でも
大声で精一杯叫んで、でかい音で弾けてなかろうがなんだろうがギターかき鳴らして、メチャクチャやればお客さんも
喜んでくれるし、面白いからいいや”って感じの意識でやってる人、いない?そういうのはクラスのお楽しみ会で
やった方がいいかもね。幼稚園児みたいなバンドが多くて、日本のバンドの水準は大丈夫だろうか?って
たまに思うよ(苦笑)。別にT☆ROCKSでいつも思ってるわけじゃないよ。
何度も言うけど、この37年も前の英才教育を受けたわけでもない17歳の小娘の集団バンド、RUNNAWAYSの
歌と演奏とコーラスとパフォーマンスを超えられるバンド、いる?俺、自分のニテレンでも、このかっこよさは
なかなか出せないと思うし、ヤバい雰囲気も出せないと思うし、迫力ある歌やコーラスもなかなか追いつけないと
思うわ。音がでかきゃなんでもいいってわけでもないからね。
それとステージ上で自分をコントロールできなくなったらダメだわ。いつでも冷静な部分も持っていないとね。
自分たちは冷静な部分を持って、興奮させるのはお客さん、ってスタンスで行くのが芸の基本だと思うんだけど、
逆のパターンもあるよな(苦笑)。自分たちは我を忘れているけど、お客さん、置いてけぼり・・・みたいな。
う~ん、惜しい!