私は現在仕事を探している。
主治医から障害を完全開示して仕事をするよう強く勧められ、それに従ってさがしている。
私は福祉歴13年。障害者の身体介護から相談援助までやってきた。家事をこなすから料理も掃除もできる。車の運転もできる。作業の運営もできる。記録も付けてきた。個別支援計画の草案も作ってきた。ご本人やご家族の相談事も聴いてきた。社会福祉士の資格も持っている。
だから、福祉職も当然視野に入れて就職活動をしているが、福祉職には応募前のさや当ての段階で、応募に至らない。
障害を開示すると、たとえ障害者雇用枠であっても「そんなひと来ないで。応募しないで」という回答があったり、「上司に確認して後で折り返しお電話します」と言われても何か月たっても返事がない。こんな福祉事業者が余りにも多い。
今、福祉の現場は「人手不足」らいし。
コロナで訪問介護職の人手不足が深刻化 有効求人倍率は15倍超 | NHKニュース
しかし私のように、たとえ介護現場でメンタル疾患をわずらってもなお、自分のできることをしていきたいと考える人もいるが、私たちに対して福祉職の入り口が閉ざされているのだ。
前職で人手不足になった時、私は障害者雇用やシングルマザーの活用を意見具申したが、上司は「障害者なんて嫌だ」「シングルマザーなんて嫌だ」と言って聞き入れず、なんたらメドレーとかなんたらワーカーなどという人材紹介会社に一人百万払って「質が低い」人間を入れる選択をされた。そして今でもSNSを見るたびに前職の求人広告を毎度のように見ることになる。
「人手不足」らしいが、病歴や障害のある人は嫌。シングルマザーのような社会的事情のある人への配慮なんてできない。なんと手前勝手な人手不足なのだろう。
確かに、利用者さんの中にはモンスターな方もいる。そういう方への対応は今の自分にはなかなか困難だと思うが、利用者はそんな人だけではない。相性の問題はお互いのこと。何でもできるわけではないが、上手にできる人もいる。であるにもかかわらず、チャレンジさえする権利が今のところない。
私を排除する業界に無理やり入ろうとは思わない。何が「人手不足」なのだろう。
日本の精神保健が当事者の声を聴かない。というのはもう半世紀前から指摘され、向谷地教授も若いころからじゃんじゃん言って、浦川赤十字病院で干されても発信してきたことです。
イタリアのパサーリア法が成立して60年。浦川べてるの家がメディアに出てきて四半世紀経ちますが、変わらないどころか、統計的には、日本での身体拘束はむしろ増加しています。
残念な事実です。